青空球児・好児師匠のお二人のキャラクターが明確に分かるエピソードがあります。
このエピソードを紹介したいので振り返るんですが…私のコンビ・Wコロンが解散発表した、2015年4月1日の話です(何ちゅうややこしい話に発表しとんねん)。
もう終わった話なんですが、とても球児師匠、好児師匠のリアクションがある意味対照的で、とても印象深かったので…ご紹介させて下さい。
先述の4月1日の朝の話でございます。
この日は特に大きな事件などの話題がなかったようで、テレビや新聞など、あらゆるメディアが解散の話題を採り上げて下さいました。
私的にはここまで頑張って来たことが、全て終わってしまうことに対する(大きく言えば)虚無感、今後への不安、その他様々な“負の感情”でいっぱいになっていて、どんな報道のされ方をしていたかも興味が持てませんでした。
その日の朝も、長男の野球の練習の相手をすべく近くの公園のグランドに居たところ…1本の電話が。
「木曽さぁ~ん!何このニュース??マジなんすか??」
…電話の主はラジオ日本さんでお世話になっていたADの大泉ちゃんという女性。
「えっ、何??もしかして解散のニュース??」
「そうっすよ、何ちゅう紛らわしい日に発表してんすか??」
…そのあっけらかんとした口調に、瞬間心が温もるのを感じました。
コンビの解散という事実を知った方々のリアクションは、人柄が透けて見えて結構面白かったんです。
例えば山田邦子さんはとても親身にして下さいまして、「私、謎掛け出来るかしら??」なんて冗談を仰いながら、プロレスだったり食事会だったり何かとお仲間で集まる際に声を掛けて下さいました。
よく“人が苦境に立たされた時、人の本質が見える”という話を耳にしますが、こと私に関して言うと…掌返すように態度が変わった方は、ほぼ居ませんでした(“ほぼ”ってのがポイントですが)。
さて、ここで漫才協会の師匠方の話です。
私の4月1日の朝はとにかく大忙しでした。
常識の範囲の時間になった頃を見計らって…お世話になっている師匠方お一人お一人にお電話をして、解散の報告をさせて頂くことにしました。
2023年10月27日