随分前ですが、こんなことがありました。
新山ひでや・やすこ師匠からお話を頂き、春日部の方で演芸会に出させて頂いた際の話です。
その時、青空球児・好児師匠もご一緒でした。
前にも紹介した通り、私は普段の浅草東洋館とは違うスタイルでやられるのを袖で見学するのが大好きで…青空球児・好児師匠も同じく、より分かり易いスタンスにアレンジで舞台を務められているのを観れただけで、とても得した気分に浸れたことを今でも昨日のように思い出されます。
終わって…お招き頂いたお客さんを交えての打ち上げ。
球児師匠は例の如くとても控え目。
身近な芸人たちと静かに盃を交わす程度で、話し掛けて来たお客さんに対しては勿論礼節を以て対応されていましたが…特に球児師匠から出向いて喋り掛けたり、お酌したりといった能動的な行動はお取りにならない。
この日、お客さんから別段失礼な態度を取って来るようなことはありませんでしたが…それが普段のニュートラルな球児師匠なんです。
一方舞台上のイメージで言えば、球児師匠と比べると何処かほんわかしてマイペース、テンションも一定しているような雰囲気の好児師匠は…ひとたびステージを降りると、全く逆と言ってよい位、とにかくアクティブなんです。
お客さんの席にしっかり分け隔てなく回っていかれるし、お酌もしまくるし、トークでもしっかり盛り上げられる!
これがまた実に“パーティーピーポー”な感じで…好児師匠と酒席でご一緒するのは、この日が初めてだったんですが、勝手に思っていたイメージと全然違ったことにかなりビックリさせられたことを今でもハッキリと覚えています。
この時に私は1つとても大切なことを学ぶことが出来ました。
それは…人には色んな側面があって、決して公のイメージを以て人の性格を決めつけてはならない、ということ。
それが顕著なお二人が、“青空球児・好児”師匠なのです。
勿論、酒席だって公の場でありますから…そことも違う一面だってある訳ですが。。。
2023年10月22日