頂いた時間は20分、振り返ってみると…私的にはこの時の漫才が最も良い出来だったと思います!
少ないなりに数を重ねて来たネタを…ツッコミである私は筋で追いながら話を進めます。
数を重ねれば重ねる程、心のゆとりが出来て来ていることを感じながら…こいる師匠も自由に相槌を打ち、私の邪魔をする。
流して、軽く触れて、軽く突っ込んで、強く突っ込む…この流れに心地よく身を委ねながら漫才を進めます♪
お客さんも圓雀師匠のファンでらっしゃいますから…演芸の楽しみ方をしってらっしゃる、故に本当に明るく楽しく朗らかにこいる師匠と私の漫才を楽しんで下さいました♪
演者である私も…とにかくよく笑って下さるお客さんのお陰で、本当に楽しく喋らせて頂きました♪
そしてこいる師匠も…楽しんで下さっていた筈です。
こいる師匠との漫才は毎回漏れなく楽しく、そして学びに満ちたひと時でした。。。
本番が終わり。
圓雀師匠から打ち上げのお誘いを頂いていたんですが…いつもなら絶対にご一緒させて頂くんですが、この時ばかりはこいる師匠のお供をさせて頂きました。
「誘われてるんだったら顔出しておいでよ」
そう、こいる師匠は仰いましたが…私は「いえ、今日はお先に失礼しますとお伝えして来ました」と。
その理由は…純粋に“こいる師匠と帰りたい”“こいる師匠の帰路で何かあってはいけないので”といったところと共に、心の何処かでこいる師匠の体調を傍で見ている中で、こいる師匠との時間を共有することが、日に日に貴重になっていることを感じていたから。
1年前よりもこいる師匠の身体の調子が悪くなっていることは明らかでした。
その一方で、その私自身の見立てを私自身が受け入れることは、道徳的に許されないことも分かっている訳で…この頃の私は、こいる師匠に対してどのように対することが正解なのか?結果答が出せずじまいだったように思います。
2023年09月06日