「ほら、たかなりの!」
「“ひととなり”ですね!分かりました、聞いてみます!」
…“たかなり”というのは…私が組んでたコンビ・Wコロンの師匠にあたるWエースの谷エース師匠のご子息のお名前(私はWの一門ではなくなってますが)。
“ひととなり”というのは、そのご子息・たかなりさんが営む立ち飲み屋さんなんです!
1軒目の水口から私の足で歩いて大体7~8分といったくらいでしょうか…当然いつもは歩いて向かう店なんですが、この時は2人タクシーで。
そこまでこいる師匠の体調は芳しくありませんでした。
ひととなりに到着、いつもの入ってすぐのところにある、4~5人座ればいっぱいといったこじんまりしたテーブルに座る。
このテーブル席は、主に漫才協会の師匠方の来店を想定して用意されたもので、私が師匠方とひととなりに来店する時は…いつも事前にその席を予約すべく連絡を入れます。
大体は何日か前、遅くとも前日には連絡を入れるのですが…今回は急の話だったので、席が取れるか心配だったんですが…運も味方してくれて、予約も完了。
ひととなりのカウンターは通常より少し低めに設計されてるんだそうで、その理由は何と!こいる師匠が小柄だから、その背丈に合わせて少し低くしたんだそうです、優しい(^^)
ここでもがっつり2時間くらい、お店を出る頃には完全に酔っ払っていたこいる師匠、千鳥足でひょこひょこ歩いてる様子はほんとに猿みたいでf(^^;
このこいる師匠との“はしご酒”はまさに至福のひと時だった訳ですが、タクシーを停め、こいる師匠に乗って頂き、田原町の駅前でお見送りをしながら…〔また行きたいなぁ〕としみじみ感じたあの気持ちは二度と叶わなくなってしまいました。
今、改めて思うんです。
人生が次があるとは限らない。
いつも“これが最後かもしれない”と思って行動すること…こいる師匠からは亡くなった今も色んなことを教わっています。
2023年08月27日