こいる師匠にとっての何よりの元気の素、それは…漫才。
相方であるのいる師匠がご病気で“昭和のいる・こいる”としての漫才が出来ない以上、こいる師匠が望む最良の形は現実的には難しい状況。
それでも少しでも「漫才やりたいんだよね」と仰るこいる師匠のお気持ちを叶えて差し上げることが出来るなら…そんな思いがちらついたところで分かったこいる師匠のご病気。
少し前にがんで父を亡くしたばかりの私。
退院、病名、再入院…この流れで焦りました。
そしてお亡くなりになった今、この時の私の偽らざる気持ちを言うならば…
“死んじゃイヤだ”
“死なせたくない”
“治る病気”という認識が広がりつつあるがんですが、それでも同じ病気でも風邪とは違い、命を落とすリスクは変わらず高い病気です。
この時、こいる師匠のがんの病状は正確には把握していませんでしたが…猛烈に焦りました。
そこで私が考えました…こいる師匠ががんに打ち勝つためにものいるこいるの漫才がやれる場を作りたい、と。
父同様、仕事=漫才が何より大好きなこいる師匠に…少しでも目標であったり、楽しみであったりを共有することで、分かり易く言うとこいる師匠にはとにかく楽しく長生きして欲しい…そう思ったのです。
いくら鈍感な私でも、こいる師匠に“一緒に漫才をやって下さい”とお願いをするのは、かなり度胸のいることでしたが。。。
よく敬老会など、ご高齢の方向けの余興に行ったりすると、「笑いは健康に良い」というような話をするんですが、言い換えるならば、人に笑って貰うことを最大の目的としている漫才師ですからね、当然「笑う」こと以上に健康に良いこと、それは「笑って貰うこと」。
こいる師匠が大好きな漫才の場を作ることで「笑って貰う」=「健康」を手に入れる。
これが、木曽さんちゅうが考えた“のいこい健康法”なのでした。
2023年08月23日