この辺りで…私がこいる師匠と漫才をやる企画を立ち上げた、もう1つの理由について触れたいと思います。
こいる師匠の「やっぱり漫才やりたいんだよなぁ」という一言が大きなキッカケであることは間違いありません。
お一人で立たれているこいる師匠をみていても、何処か弾けきらないものをお感じになっていることが伝わって来ましたし、若輩者の私が言うのも生意気な話で言うなら“昭和こいるという芸人はツッコミが居てこそ輝く”という見立てに異論を差し挟む人は居ない筈です。
でもそれだけなら…年に2回というペースでやろうとは思っていなかったと思います。
私がこいる師匠と漫才をやる企画を立ち上げたもう1つの理由、それは……こいる師匠の体調。
実は…私の記憶が正しいならば…初めての『ザイマン演芸会』を開催した1年前くらい、なので2018年頃だと思うのですが…こいる師匠が入院をされたことがあったんです。
人づてに聞いた話でしたが、病名はガンでした。
“ガン”と聞くだけで命の危険にかかわる話だと、シリアスな気持ちになってしまう一方…今は“ガン=死”ではないことも事実。
実際、こいる師匠との漫才について背中を押して下さった山田邦子さんも乳がんになられたことがあり、でも今、大活躍をされてる訳ですから…そこまで悲観的にならない方が良いとも思うのですが。
ただ…ちょっとそう思えないことがあったのです。
こいる師匠が退院されて、復帰の浅草東洋館の舞台でご一緒させて頂いた時の話。
まずは…かなり痩せてしまわれてました。
元々小柄な方ではあるのですが、その姿は明らかに不調により痩せてしまわれた感じがありありと判るレベルで。
加えて声も出にくそうな感じで…以前から付き合いのある方から見たら、やはりその様子はかなり気になるレベルだったのです。。。
2023年08月11日