8月22日になりました(^^)
PICTURE:SPECIAL THANKS マルベル堂
もう1つ、心の中に留め置いて欲しいことを綴らせて貰うね。
昭和こいる師匠に限らず、怒ってくれる人は、しっかり向き合ってくれている人なんです。
父ちゃんは…恥ずかしい話、演芸場以外の場でのお仕事が増えて来る流れに伴って、少しずつその有難さに気づくことになりました。
浅草東洋館に出入りし始めた頃には全く知らなかった、当たり前であるべきの礼儀が身についてなかった父ちゃんをしっかり指導してくれたこいる師匠。
こいる師匠のお陰で…その後、礼儀に関して前より随分マシになったんじゃないかと思ってます。
そして怒ってくれる人は、実は優しい人だってこと。
“怒る”っていうのは、怒られている人を“良くしてやりたい”と思ってくれてるのです。
どうでも良かったら…注意とかもしなくなるから。
父ちゃんは基本怒ったりしないもん。
年々醒めて行ってる。
〔ダメだこの人〕と思ったら、距離を取るのみ。
向き合って、でも理解されなくて、逆に疎ましく思われて…そんなの踏んだり蹴ったりなの嫌だから、父ちゃんは距離を取る。
これは父ちゃんだけじゃなく、殆どの人がそうなんじゃないかと思う。
だから…感謝しないといけないのです。
そして…怒る人を“怖い人”“面倒臭い人”だと思わないこと。
実は優しい人だから、お付き合いしていると…色々気に掛けてくれてることに気付く。
こいる師匠はまさに“優しい人”でした。
晩年、漫才でご一緒する機会が増えて…厳しさの部分が抜けたこいる師匠は優しさの固まりみたいな方でした。
振り返ってみて良かったなぁ…と思うのは、まず、さし呑みのお誘いを頂いた時、“面倒臭い”の気持ちに負けてたら、その後昭和こいる師匠との色んな想い出は作られないままだった訳ですから。
昭和こいる師匠と漫才までやらせて貰えた父ちゃんは、ある意味で勝ち組やと思ってます。
人を表面で理解しないこと。
その奥に隠れている本質が見える人になって欲しいな、と思っています。