8月21日になりました(^^)
PICTURE:SPECIAL THANKS マルベル堂
漫才協団(現漫才協会)にいらっしゃる師匠方の中で…礼儀へのこだわりについては指折りといって良い存在だった昭和こいる師匠。
人間“叱られたい”と思う人はそうそういない訳で、私も勿論…こいる師匠がいらっしゃる時は言動については殊の外粗相のないように慎重に振舞っていました。
そんな昭和こいる師匠に対する距離感が一気に変わった出来事がありました。
ある時、父ちゃんもようやく芸事で生活が出来るようになった頃の話です。
この頃になると、漫才協会の師匠方と一緒に地方の寄席に行かせて貰う機会が増えて来ました。
青空球児・好児師匠、おぼん・こぼん師匠、そして昭和のいる・こいる師匠とご一緒出来た時は、普段のお仕事はまた違った感慨があったことを今でもよく覚えています。
ある時、昭和のいる・こいる師匠と…あれは金沢だったか、はたまたラジオの公開収録の八戸だったかでご一緒した帰り、こいる師匠から呑みのお誘いを頂きました。
しかも…さし呑みです!
お叱りの言葉を頂いた後も、師匠方やあまり変わらないキャリアのメンツと何人か集まって呑ませて貰うことはありましたが…さすがに“さし呑み”となると話が違う。
東北方面にご一緒した時はいつも上野で新幹線を降りていたんですが…その時は改札を出た後も一緒。
こいる師匠が行きつけにされていた、町屋というところにある女将さん1人でやっている小さな小料理屋さんに行きました。
私は他にも居る芸人の中で“自分が選ばれた”ことによる多幸感に浸りながら…色んな話を伺いました。
その話は…こいる師匠の幼少期だったり、昭和のいる・こいるがブレイクした、フジテレビの『新春ヒットパレード』に出られた時の話だったり、はたまた噺家さんの話だったり…どれもその時まで伺ったことのない初めての話ばかり。
とても貴重なひと時となりました。
実は…この頃ちょっと忙しくて、疲れも有ったりして…正直お断りしようか一瞬迷いました。
でもね、お伴させて貰って本当に良かった。
昨今特に感じます…チャンスは2度とないのです。
父ちゃんも子供の頃には分かりませんでした、いや大人となってからも…分かりませんでした。
人生は有限、一期一会。
その時、その時を大切にして欲しいと思います。。。