8月7日になりました(^^)
PICTURE:SPECIAL THANKS マルベル堂
小さい事務所の中で1位を獲ることはそんなに難しいことではありません。
まぁ、そもそもお笑いなんてのは観てくれる方々の好みに支配される職業なので、1位みたいな感じで順位を決めること自体、ナンセンスと言えばナンセンスなんですが…それでも最低限の舞台度胸だったり、観てくれてる人の気持ちが汲めてるかだったり、もっというなら社会人としての最低限のマナーだったり、自己分析が出来ているかだったり…そもそもの最低限の部分すら足りてない人が結構多いので、そこはかなり異質な職業であることは間違いないところ。
とはいえ、その絶対的なものさしは“お客さんが笑ってくれてるかどうか?”。
若手のうちは皆痛い目に遭っていないので、皆強気というか、自分のことを過大評価している“痛い”芸人が多いんですが…それも大海原に出て、既に芸事でしっかりと身を立て、活躍している人の実力を目の当たりにして、自分の非力さを痛感させられ…自分と向き合うことが出来るようになるのです。
話が逸れました。
小さな事務所で1位を獲り、“ライブ”という1つの出番を手にする。
それだけでは自分を取り巻く環境が劇的に変化するようなことは絶対になく、むしろそこで…他の大手事務所の中でのセレクションを勝ち抜いた芸人さんと戦い、そこでも勝利を手にしなければならないのです。
結果、小さい事務所だからチャンスを多く手にすることが出来て良い、というのは大きな勘違いなんです。
加えて…小さな事務所は大手事務所と比べて大きな媒体(テレビ・ラジオ・広告など)とのコネクションが圧倒的に少ない。
すなわち次のステップにおけるチャンスの手数で言うなら圧倒的に厳しい環境の中で戦わなければならないのです。
酷い時なんてオーディションが2年くらい1本もない、なんて時期があったり。
これ、別に悲観的になってた訳じゃなく…その分知恵を使って色んなアプローチをしたり、その惨状を見かねた他の事務所の方からお仕事を頂いたりして、何とか戦ってました。
そしてその環境は…むしろ父ちゃんの性格に合っていたんじゃないかな?と思っています。