3月12日になりました。
昨日から…11年前の2011年3月11日に発生した“東日本大震災”について、父ちゃんが愛する4人の息子たちに伝えておきたいことを綴っていきたいと思っています。
何度も書いてますが、今日という1日は当たり前じゃないこと。
この大きな地震によって命を落とした人が19759名、行方不明の人が2523名。
そのすべての方が東日本大震災が来ることを知らず、東日本大震災によって突如自らの命が終わってしまったのです。
この運命っていつ私たちの身に起こっても不思議じゃないのです。
19759名の方にはまだまだ生きていてやりたいことがいっぱいあったんじゃないかと思うんです。
しかしながら、そんなことなど関係ないとばかりに地震は突如発生し、約22000名もの運命を奪い去ってしまったのです。。。
運命って残酷です。
だからこそ、やろうと思えばやれる、命を与えられている私たちは日々感謝して、日々思い残すことなく過ごしていくべきなんです。
そして…人の命なんてこの地震のような自然の驚異に比べたら本当にちっぽけです。
父ちゃんは震災前に2度、三陸鉄道に乗る機会がありました。
路線は岩の切り立った“リアス式海岸”の景色が美しい海沿いを走ります。
ずっと見てて本当に飽きない、奥行きのある景色に見とれていた父ちゃんは…ディレクターさんに「木曽っち、見てばっかいないでコメントして」ってお小言貰った程。
是非皆にもその景色を見て貰いたいなぁ。
ただ、この時父ちゃんが見た景色は既にこの東日本大震災を境に一変してしまいました。
父ちゃんは東日本大震災が発生して1か月後に…再びお仕事で岩手県の久慈市~宮古市に行くことになりました。
久慈市でお邪魔した駅弁屋さん(ほら、大きな鮭をおくってくれた、あのおばちゃんだよ)の元に伺い、久慈からから宮古までの沿線を…とはいえ久慈から電車が走っていたのは数駅だけ、あとは線路が寸断されており、車に乗り換えて宮古に向かいました。
途中、停まったところで見た景色は今も忘れられません。
本来1つだった防波堤が真っ二つに割れていたのです。
そしてその原因は…間違いなく津波の力によるものです。
これは父ちゃんが見た場所のものとは違いますが、まさにこのような大きさのもの(もっと大きかったと思う)が折れてしまっていたのです。
その力は人1人の命なんていとも簡単に消し去ってしまうレベル。
だから…我々は自然を舐めてはならないし、自然の前では謙虚でいなければならないのです。