7月26日になりました♪
『エンタの神様』に出て芸事で稼げるようになりたい。
明確なテーマが1つ設けられました。
この目標について、私の一存で決めた訳ではなく…当時の根津君も(私に忖度していなければ)その方向性に関しては納得した上での話です。
しかしながら…漫才は基本NG。
当時普通の漫才しかやっていなかったWコロンは…『エンタ』に出るために新たなパッケージを作らなければなりませんでした。
そこで“エンタ芸人”の皆さんのネタを検証(…という程大袈裟なものではありませんが)すると…
・一言ネタ
・芸人にキャラを乗せる
・音ネタ
・コント
…全ての要素を持ち合わせておりません。
当時は確か「ととのいました」も誕生していない頃だったのかなぁ、コンビとしての押しフレーズもありませんし、コントは2人ともそもそも苦手、リズム感も悪い。
そうなると、“キャラを乗せる”という選択になって来る訳。
当時の若手ライブは…何かとキャラを乗せてネタを作り、足繁く通う『エンタの神様』のリサーチャーの目に、いや、総合演出の五味一男さんの目に留まらんとする芸人が山のように居ました。
前にも紹介しましたが…“非吉本”の芸人にとっての若手芸人の活動拠点“ミニホール新宿Fu-”に出演していた時のこと。
舞台裏のたまりで出番を待っていたら…“ガシャン”“ガシャン”という金属音が聞こえて来た。
振り返るとそこには…鉄の鎧を着た1組の若手漫才師。
もっとも、鎧を着ているのは1人だけなんですが。。。
皆が一様に驚き「なんすかそれ!?」
…聞きながらも周りの芸人たちの殆どは直ぐに気付いていた筈です…〔これはエンタを狙っているな〕と。
そしてそんな周りの芸人さんたちは一様にうっすら笑っておりました。
鎧を着た芸人さんは言いました。
「ちょっと騎士キャラでやって行こうと思ってるんですよぉ」
…うん、見れば分かるf(^^;
「これね、30万くらいするんですよ!」
…どよめく芸人たち。
相方が私服なのは…ツッコミでフラットな位置を残すためなのか?
それともツッコミの人が着たくなかっただけなのか?
はたまた…2体揃えるだけのお金がなかったためなのか?
そこは誰も深堀りしようとはしませんでしたが…。
鎧芸人さんは続けます。
「これね、歩くだけでしんどいんですよ」
…でしょうねぇ、見るからに重そうですもん。
「アカン、ちょっと座らせて下さい」
…アカンやん!
そんなキャラ乗せて…もし『エンタ』に出られて、仕事が増えたとしても…ロケとかいけませんやん!
いや、そんなことはイーんです。
これはあくまで持論なんですが…私は芸人がキャラを乗せることに対して、あまり肯定的ではありませんでした。
その理由は…明日。