7月25日になりました♪
今までとは一線を画す、正攻法のスタイルでは通用しない様式を確立した新しいネタ番組『エンタの神様』。
この『エンタの神様』は、昨日も綴った通り…以下のような明確な傾向がありました。
①今まで実績のない無名の芸人が抜擢される
②番組の制作サイドによる大きな演出が加えられる
③ターゲットは若い女の子たち
④ネタの台詞が大きくテロップで入る
⑤漫才は基本NG
①は我々のような、テレビ局からオーディションの話さえない環境の人間にとって、とても有難い話でした。
『エンタの神様』における若手芸人の発掘方法は…従来の各お笑いのプロダクションに声を掛けてオーディションを催す、という形もあったと思われるのですが(如何せん、我々はその環境になかったので、憶測の域に留まってしまいます)、基本軸は…毎日色んな所で開催されているお笑いライブにスタッフを派遣し、全ての芸人さんのネタを撮影していくのです。
そして膨大な量に及ぶであろう若手芸人のネタ動画の中から、『エンタの神様』に出る相応しい芸人をピックアップし、日本テレビに呼ぶ。
そしてそこで制作サイドからの要望が伝えられる。
芸人サイドはその演出の意向を踏まえ、“出たい”と思う芸人は、その演出に応えるべく、自分のキャラを変え、ネタのパッケージを変え、制作サイドの希望通りになった時点で初めて『エンタの神様』出演が叶えられるのである。
補足で言っておきますと…仮に収録まで辿り着いたとしても、内容が良くなければお蔵入り、これもそんなに珍しいことではなかったそうです。
なんというハードルの高さか。。。
偉大なるお笑いの先人の方々が地道に高められて来た“お笑い芸人”としての尊厳は、完全に形骸化してしまっていたと言って良いでしょう。
勿論既にブランディング出来ている芸人さんはその類には入りません。
あくまで新規で出演する芸人に限られた話です。
私はこの時こう考えてました。
〔自分がやりたいことは、やれる環境を手に入れてから求めれば良い〕
〔まずは自分が“お笑い芸人”であると胸を張れるだけの収入と認知を手に入れなければ〕
賛否があるのは百も承知、“否”の意味も理解しているつもり、それでも…私は決して勝算のある闘いではないことを分かったうえで…『エンタの神様』の出演を目標に掲げることにしたのでした。