7月24日になりました♪
日本テレビの『エンタの神様』という番組は、今まで正攻法でお笑いに取り組んできた若手芸人にとって、激震と言ってよい大きな変化をもたらしました。
①今まで実績のない無名の芸人が抜擢される
②番組の制作サイドによる大きな演出が加えられる
③ターゲットは若い女の子たち
④ネタの台詞が大きくテロップで入る
⑤漫才は基本NG
…当時はこんな感じだったと思う。
このものさしに自分たちを当てがって行くと…正直“出る幕がない”番組であることは明らかでした。
そもそも普段やっているのは⑤の漫才でしたし、ホームは③と対極をなす、平均的な年齢層が50歳以上の演芸場。
2人のルックスも揃いも揃って女子に受ける類いではありませんし…今思ってもこの『エンタの神様』の出演を目標として舵を切って行く行為は…もはやギャンブルの域を超えた、“愚行”と言うべきものでした。
しかしながら…当時の私は焦ってました。
長男が産まれ、並びの芸人たちが続々ブレイクし、しかしながら自分はというと芸人を始めた頃と何ら変わらないアルバイト生活…この世界は“頑張っていれば必ず売れる”と約束されている訳ではありません、いち早くその“目標が定まらない日常生活”から解き放たれたかったのです。
ゼロ%じゃなければチャレンジ、その決め手は…①無名の芸人への窓口でした。
そして『エンタの神様』の新人発掘の方法は、従来とは一線を画すもので…この方法は、テレビ番組のオーディション自体皆無の状況だった当時の我々にとって、まさに一発逆転のチャンスと言えるものだったのです。。。