4月16日になりました♪
事前に深く考え、2人で意見を擦り合わせ、何度も何度も練習した筈の漫才。
しかしながら沢山のお客さんの前に出て行き、〔笑いを取る〕という目標を掲げてると…脆くも崩れ去ることの多かったバズーカルーム。
ことごとくネタが崩れる我々を見た当時の事務所の社長は…いつも〔稽古が足らないからだ〕と一刀両断した。
私はその何度も繰り返される指摘を聞く度…〔この人何も見えてないな〕と思ってました。
ネタは崩れたのではありません、主に中屋くんが…“意図的に崩していた”のでした。
中屋くんは非常に繊細な人で、ネタの始めてしばらくすると…〔あれ?どうも思うように笑いが来ないな〕と思う時がある。
その時、彼の〔何とかしなきゃ!〕の危機感が…彼が得意とする不規則漫才へと走らせるのでした。
何処かネタに自信がなかった部分もあったと思いますけどねぇ。。。
彼の予想を超えた言動は…漫才だけに留まりませんでした。
若手芸人が集う“お笑いライブ”には、決まって最後に“エンディング”と言われる時間がありました。
MCに選ばれた芸人が居て、全出演者が居て各々告知だったり、自己アピールで一発ギャグをしたり、他の芸人をイジってどうにか爪痕を残そうと頑張っておりました。
中屋くんはこのエンディングで異質の地肩の強さを持っておりました!
とにかくイジられても何とかかんとか言い返す、この言い返すのが出身である福井訛りでマイルド且つファニーな感じにコーディネイトされて…実に面白くなるのです!
いや、そもそも返す内容が面白かった、これは中屋くん自身もかなり自信があったんじゃないかなぁ。
ある時、まだ東京03になる前の、アルファルファというコンビで活動していた時代にツッコミの飯塚さんが中屋くんをイジっていた時のこと。
飯塚さんが何言っても言い返していた中屋くん、しまいには飯塚さん、中屋くんの尻を蹴って来た(あくまでツッコミですよ)!
普通の芸人ならここは“リアクション”です!
痛いリアクションなのか、蹴られたことに対するリアクションなのか。
中屋くんはそのどちらでもなく、何と蹴って来た飯塚さんの足を掴み、プロレス技の“ドラゴンスクリュー”を返したのです!
「お前、ツッコミをドラゴンスクリューで返す芸人が何処に居んだよぉ!!!!」
ツッコミの名手・飯塚さんに掛かれば何倍にも笑いを増幅してくれる!!!!
それにしても飯塚さんのツッコミは至極真っ当です、、、それだけ芸人の予想の範疇を超えた返しが出て来るところに中屋くんの魅力があったのです。。。