2月4日になりました。
今日は…木曽さんちゅうのここまでを振り返る内容をお休みして、私がお世話になった方がお亡くなりになったので、その方を偲び振り返りたいと思います。
今日昼間、以前番組でご一緒させて頂いてました、テレビ静岡の北村花絵アナウンサーからメッセージが届きました。
少し前にTwitterで絡ませて頂いたので、その件に関してかな?くらいの感じでそのメッセージに目を通したんですが…その内容は私がお世話になった方の訃報でした。
私がWコロンを解散する直前、テレビ静岡さんの番組からお話を頂き、約半年間出演させて頂いた番組があります、それが…『てっぺん静岡』。
生放送終了後、スタジオでの1枚。左からお2人目が北村さん。私の左はゲストの千原せいじさん。
その名の通り、静岡県でOAされる番組だったんですが…その担当ディレクターさんが、わざわざ静岡から打合せだけのために足立区の綾瀬まで足を運んで下さいました、その方の名は…石川さん(私はヒデキさんと呼んでおりました)。
そのヒデキさんは…“巨漢”。
私が細く見える程の立派な体格をされてまして、その存在感は…もはや私が完全に霞むレベル。
ロケの時のこんな1枚がありました。
どうですか、言うまでもなくでしょ?
内容は…静岡県の食材を色々リサーチして、静岡県の食材で駅弁を作るという企画。
私はそのリポーターといった役回り、当時Wコロンとしての活動が色んな意味で上手く行ってなかった私にとってはまさに起死回生のビッグチャンス!
私は毎週水曜日に静岡に通い、朝からロケ、そして夕方から番組の生放送にスタジオ出演、そして残りの時間も静岡でロケ、という理想のスケジュールを手に入れることとなりました!
ヒデキさんはとにかく“木曽さんちゅうを静岡で花開かせてやろう”と色々な企画を考え、私に挑戦させてくれました。
しかしながら。
これは私の完全なる勘違いなんですが…もっと誠実なリポートをするべきところを“何とか爪痕を残そう”と自己主張してしまい、それがまたちっとも面白くないという救いようのないパフォーマンスを繰り返し…私はヒデキさんから何度も駄目だしを喰らい続けました。
体型と相反してとても繊細な仕事をする方で、私のNHK『ゆうどきネットワーク』での駅弁リポートもしっかりチェックして下さってました。
その時の私のスタンスをあろうことか私自身が忘れてしまっていたのです。
私はとても不器用な人間で、その辺りをうまく軌道修正が出来ず、結局2クール弱で私のレギュラーは終了してしまいました。。。
言っても半年です、そこまで語ることもないとお思いになるかもしれませんが、私にとってその半年は人生の分岐点に差し掛かるタイミングでした。
わざわざ自腹でホテルをとってくれて、泊りで夜遊んだり、飯食いに行ったり、ヒデキさんのお気に入りのキャバクラに連れてって貰ったり(実は私、キャバクラの類は超苦手なんですが)…短いからって半端な感じではなく、しっかり向き合ってくれました。
これはただ〔私と遊びたい〕ということではなく、私とのリレーションシップを築こうとしてくれた…とても繊細な方だったんです。
ロケの移動中もいつも何かしら喋ってて、常に空気作りも意識されてました。
最後の特番『テレしず祭り』では、「コンビも考えたけど、やっぱりピンの方がイーよな?」と私の気持ちを汲んでくれたり。
そんなヒデキさんが…昨日亡くなったそうです。
前日まで元気だったそうです。
私がヒデキさんのディレクションで『てっぺん静岡』に出させて頂いていたこの時期は…失敗だらけしたが、現在の私にとって自分自身の身の丈を知ることが出来た、とても意味のある時期だったんです。
そしてその気付きを与えてくれたヒデキさんには、期待に応えることが出来なかった申し訳なさと、現在の私の礎となる部分を教えてくれたことに対する感謝の気持ちでいっぱいです。
心よりご冥福をお祈り致します。