おすすめ音楽ビデオ
ベストテン 日本版!
今週は、YOASOBI と 漢 a.k.a. GAMI の2曲が登場!
第1位の曲は…
「444,927 回という1日あたりの再生回数」。
それは、どの曲!?
…ちなみに、
1年前の2019/12/13 のチャートはこうでした!
2年前の2019/12/13 のチャートはこうでした!
…そして、
3年前は、まだこのチャートを始めていませんでしたので、この日の記事をどうぞ!
お待たせしました…では、始めましょう!
おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版 2020/12/10 (木)。
今週の第10位!
再生回数上昇中!
UA で「ミルクティー」(1998年) 。
2020/11/13公開
12/11 12:07 時点での、総視聴回数 30,687回
(前週は 12,004 回でした)。
平均視聴数 1,058回
(前週は 545回でした)。
1998年の作品。HIROMIX(フォトグラファー)が監督した作品です。
HIROMIXは、90年代の東京を代表する写真家。いかにも写真家らしい、固定したフレームにこだわった作り、かつ、女性カメラマンが女性を撮る際に可能になる(と言われている)「被写体のナチュラルさ」も良いかもです…
…と!
これ、新作ではないですが(笑)、オフィシャルにアップされたのが先月ということと、やはり、UAの映像作品の中でこの曲は外せないかな…という「アーカイブ的価値」みたいな意味で、ベストテン入り!していただきました。4:3のフレームが懐かしくも新鮮。このフレームだからこそのモノの配置を味わっていただきたいのと、ワンカットで展開することの面白さも、ここから学べますね。
HIROMIX に関しては、こちら!
今週の第9位!
加藤ミリヤ で「本能」。
<シネスコばりの横長でクラシカルに!>
2020/11/21 公開
12/11 12:09 時点での、総視聴回数 44,822回。
平均視聴数 2,134回。
音のテクスチュアに合った、クラシカルなムードの映像。加藤ミリヤのチカラと存在感と、音の出来の良さで、良い映像に見える。
ただ、惜しむらくは…
この「音そのもの」が持っている「ジャズ調のアレンジへの憧憬」みたいなものを、映像としても、その存在の「意味」としても、もっと表現して欲しかったということになるだろうか。
標準以上の「横長」の画面のアスペクトが唯一それ、ということになってはいるが…(昔のシネスコープ的な感じですよね)。
例えば、この「猿の惑星」(1968)…
は、今のテレビなんかより「横長」(シネスコープに近い)で、それがややクラシカルな時代感を出したりするわけですが。
それ以上の表現やアイデアが投入されていないということで、「映像が音楽に負けている」と思えてしまうのでありました。ノイズぐらいでは、まだまだ!(笑)
今週の第8位!
CHAI で「Plastic Love」。
2020/11/11公開
12/11 12:10 時点での、総視聴回数 109,595回。
平均視聴数 3,535回。
昔懐かしい、2020年の東京。
一言で言うとそう言う映像です。これは当然ながらおそらくデジタルで行われた撮影、その素材に対して、映像加工のプラグインをかけて「VHS=アナログテープ」時代のテクスチュアを与え、映像が伝える「時代感」を捻じ曲げている…その「思考」こそがこのMVを、通り一遍の他のMVに対し、一線を画すような仕上がりにしていると感じます。
今週の第7位!
Co shu Nie で「ずっとそばに」。
2020/11/10公開
12/11 12:11 時点での、総視聴回数 371,155回 。
平均視聴数 11,598回。
0:25あたりの「ぐにゃぐにゃしたグラフィック」のカットが「30p」?もしくは「60i」?だったり…
(この「p」は「プログレッシブ」の略で、「i」は「インターレス」の略。インターレスという方式では、1秒30フレームでできたテレビの映像で、その1フレームの映像を「半分に分けて」半分ずつ放送…すなわち「半分のデータ量の映像でできたフレームを、1秒に60枚放送する、という方式が取られてきました。逆にプログレッシブ方式では、1フレームに「きちんと1フレーム分」のデータが入った映像を、1秒に30枚使用します)
(プログレッシブ、では、映像の「感触」が、簡単にいうと「映画っぽく」感じられ、インターレスでは「テレビっぽく、生っぽい」=「あまり雰囲気が良くない」感じになります)
…でも、その他のバンドや歌の部分の映像は「30p」だったり?している、その「混ざった感じ」がめちゃくちゃ今っぽい…(逆説的に)。
その他、ビデオの各種エフェクトも、いい意味で「無反省に」連発していくところも、今っぽいんだなあ。
この「プログレッシブ」と「インターレス」のハナシ…
例えば「鬼滅の刃」のテレビシリーズの、初めのあたりの映像では…
人物のアニメ部分は「秒あたり8コマ?(=いわゆる「8p」ということになりますが)の「プログレッシブ」なのに対して、風景が動いていくとかの「CG的アニメ」は、30pもしくは60i っぽかった…のでした。
その「混ざった感じがわたくしはすごく「イヤ」で、鬼滅のテレビシリーズを見なくなってしまった…という逸話(?)あり。それはともかく、このMVは、逆説的にそんな「今の映像感覚」が満載!な気がしました。
今週の第6位!
SHISHAMO で「明日はない」。
2020/11/30公開
12/11 12:12 時点での、総視聴回数 161,825回。
平均視聴数 13,485回。
予算がないことで、この感じになったのか…それとも「狙い」でこの感じに持って行ったのか…その辺り大事なのですが、いずれにせよ、限定されたアングルで長めのカット、に、寄りのカットを短く差し込む、というMVの基本形であることが、非常によろしいかと!照明も、基本「ドカンと一灯(光源が一つ、という意味)」的な設定も、写真的なテイストをもたらしていて、これまたロック的でよろしいです!
あ、1:50あたりの「横移動」はなくてもいいかな…涙。
今週の第5位!
FAKY で「little more」。
2020/11/10公開
12/11 12:12 時点での、総視聴回数 724,475回 。
平均視聴数 22,639回。
鏡を使った演出が光っている。
この作品を見て思ったこと…
「鏡」は、いわばこのような映像撮影の中では「カメラ」のような役割や位置にあるものと考えます。
すなわちこの「little more」では、全く別の役割を与えられたカメラが二台ある、ということになります(複数のカメラで、様々なアングルから撮影するということとは幾分か意味が異なってくるでしょう)。
カメラは、レンズが捉えている世界を(レンズの湾曲や被写界深度は置いておいて)「ありのまま」捉える、捉えてしまう、というテクノロジーですが、鏡は、その「カメラ=レンズ」以上に「ありのままの世界を捉える=映し出している」と言えるわけでしょう。
その「ありのまま」宣言が、この映像のアカウントに書かれた文章…「映すのは私の中の私」というところに、無意識のうちに表されている、と、考えました。
そういう意味で、この「鏡」の演出が光っているわけで、その分だけ、後半にその「鏡の演出」が入れられていないことが、少し残念な気もしました。映像の全体の構成も「鏡のように対称性を持たせる」等の工夫があると、見ている僕たちも含めての「世界そのもの」がまた、「鏡写しの状態である」ということも、メッセージできたことでしょう。
今週の第4位!
漢 a.k.a. GAMI で「Do it till I die」 。
2020/12/4公開
12/11 11:29 時点での、総視聴回数 226,580 回。
平均視聴数 28,322回。
何と言っても、冒頭の「生音で、ライブで、街中で、リアルに」パフォーマンスを収録しているところ、が白眉です!そこが「Hiphop」の精神を正しく表していると思えます(悪ぶる必要はないと思うが…笑)。
そのイントロダクションがあるおかげで、本編の映像も、すっと入ってきますよね!
今週の第3位!
YOASOBII で「群青」 。
2020/12/1公開
12/11 11:33 時点での、総視聴回数 2,834,006回。
平均視聴数 257,636回。
すでにこの9月に配信されていた曲のMVが、公開されたようです。
この映像は、この曲が使われているブルボンの「アルフォート」のCMなどを作っている監督の作品。実写を取り入れた(YOASOBIとしては初のようです)映像テイストもさることながら、なんといっても「キャラの『顔』」!これがなかなか個性的で(怖くて)、いい!
おお!
3:15あたりの映像↓ は…
この映像↓ を、彷彿とさせますね!趣味がいいかも。
おそらく、お若い監督、なのに…(勉強家!)。
今週の第2位!
milet で「One Touch」。
2020/11/30公開
12/11 12:13 時点での、総視聴回数 3,743,404回。
平均視聴数 311,950回。
可愛いビデオ、と思いました。彼女の「こういう方面での魅力」が出ているのと、「静止したシーン」がモノクロで、「動いているシーン」がカラー、というアイデアも良し。後半の「椅子を積み上げた上に座っている」ところも素敵なカット…
だけど、動画のタイトルにわざわざCMや商品のことを入れる必要ありかなあ。あとは、映像中にジャケやタイトルが載っているのも「MVの作品的意味が『下がって』いる」ようで、少し残念…!
そして!
2020/12/10(木) おすすめ音楽ビデオ ベストテン!日本版」…
今週の第1位!
King Gnu で「千両役者」。
2020/12/2公開
12/11 12:14 時点での、総視聴回数 4,449,271回 。
平均視聴数 444,927回。
勢いあるなあ!ということでのチャートイン。
超横長なフレームが…意味あるのかないのか?
今週もチャートに入っている加藤ミリヤのMVについても書きましたが、この「フレーム=画角」は、映像(動画?)作品の生命線。その比率(4:3とか、16:9とかのハナシです)を洗濯した理由は何か?が明確でないと、ただ「スタイルで選んだ」という浅薄な感触だけが残るので要注意、な訳なのですが。
さらにはこの「画面の縦横比」というものが「作品の時代性」を背負ってくるので、フレームを選んだことが「時代性とかテイスト」への何らかの関連性(オマージュと呼んでもいいが)を持ってないと、これまたそのことが簡単に「スタイル」に堕落して行ってしまう、と、考えます。
「映像の歴史」への「敬意」、これ、大事だと思うなあ。
…という結果でした!
あいかわらず、非常に「私的なチャート」ですので…閲覧にご注意(笑)。
なお、このチャートは、日本の音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、
★『おすすめ音楽ビデオベストテン!』
を作ってしまおう!という、大それた(笑)企画。
その「ルール」は…
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の YouTubeアカウントに「おすすめ」等々の形で現れた「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のなかから、
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の 視点で選んだ「10曲」の中から…
★「公開開始日」が、今日から「1ヶ月以内」という条件で(これは、若干伸び縮みします…)
★「総視聴数」を「公開されている日数」で割って…公開からの「1日平均の視聴数」を割り出し、
★その数の多い順で、チャートにしたもの!
…です。
総視聴数と、1日あたり視聴数、それらの数字の「印象」の差なんかも、ちょっと感じられて、なかなか面白いチャートです!
わたくし、映像大好き a.k.a 川村ケンスケは、2019年は…
に出演しました。
そして…同じく2019年2月には、同じくJ-WAVEにて…
「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」! のラジオ番組が、 わたくしのナビゲータで放送されました!嵐や安室奈美恵やスカパラのMVの制作秘話も!内容、こちらに再録!
…という意味でも、注目のこのMVチャート。
あくまで、冒頭に書いた基準にのっとっており、意見には個人差があるということで。
一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!
BRUTUSさん…サンレコさん…ベストヒットUSAさん…こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
…こういう風に、いろんな「観点」から音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!かつては、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【おすすめ音楽ビデオ!】を書いています。
なお、
わたくし「映像大好きkk」は、こういうブログを書くことが専門!というわけではなく、
いろんな種類の映像を作る仕事をしております。
音楽ビデオやCMが主な主戦場ですが、それらをYouTubeのプレイリストにしました。
お茶やお酒のお供に、ぜひどうぞ。
そして、
こちらでも、映像にまつわるブログ、書いてます。
『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)
ここでは、映像大好きkk以外に、イケてる大人たちがイケてる記事をどんどんアップしています。
ぜひどうぞ!
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今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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