▶一人でも多くの人に観て欲しい映画がある▶
「日本六古窯」の1つ…。
「備前焼」の里、岡山県備前市伊部に足を踏み入れた。
陶磁器の素晴らしさを知って欲しい…。
ただそれだけ…。
★★★
『今日のレフくん』
「新たなお気に入りが出来たにゃ~おん!」
★(1年前…)2019年12月4日の夢叶は、『2020年幕開けの過ごし方…。』でした。
用意されたチケットを握りしめ徹夜明けで向かうは品川駅。
乗車してから気がついた『グリーン車』であることを!!!
ありがたや…、ありがたや…。
ゆったり足を伸ばせるゴージャスな空間に迷わず熟睡…。
一度も起きることなく気がつけば岡山駅に到着していました。
★『「日本六古窯」の1つ…。「備前焼」の里、岡山県備前市伊部に魅了された夢叶なのだ!?』
岡山駅からレンタカーに乗って目指すは!?
■備前焼の里『伊部駅』へ
少し早く着いたので、戦の前にまずは腹ごしらえ。
伊部駅のすぐそばにあった『双葉食堂』に滑り込む。
一歩足を踏み入れると…、
地元民の熱気がムンムン伝わってくる店内。どうやら当たりのようだ。
店内に張り出されているメニューの中から季節限定の『カキ豚玉天』を注文!
相方は『そばメシ』を注文!
岡山県備前市のロケハンは、美味しい粉ものランチで幕を開けたのです。
それでは、本題に入りましょう。
日本古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯…、
●瀬戸焼(せとやき)/愛知県瀬戸市
●常滑焼(とこなめやき)/愛知県常滑市
●越前焼(えちぜんやき)/福井県丹生郡越前町
●信楽焼(しがらきやき)/滋賀県甲賀市
●丹波立杭焼(たんばたちくいやき)/兵庫県丹波篠山市今田町立杭
●備前焼(びぜんやき)/岡山県備前市伊部
この総称を…、
■『日本六古窯』(にほんろっこよう)
と呼びます。
今回はこの中から鎌倉時代には、
『落としても壊れない硬さと珍重(ちんちょう)され』
第二次世界大戦時には、
『金属不足のため手榴弾の試作に使われた』
備前焼の郷・岡山県備前市伊部に足を踏み入れたのです。
■『一陽窯』(いちようがま)
赤穂線伊部駅を下車、北に約250歩。
店舗の奥には窯場と工房がありすべての製作工程を見学できます。
窯焚きは年に春と秋の2回だけです。
窯詰めに約2週間、窯焚き10昼夜半、さまし8日、窯出し期間は約1ヶ月。
それ以外の期間は…、土作り、ロクロ成形などが見学できるようです。
窯の先にそびえ立つ煉瓦作りの四角い煙突。
昔は一年中、煙がモクモク…、煙害に悩まされたそうです。
備前焼の魅力である茶褐色の地肌は『田土(ひよせ)』と呼ばれます。
たんぼの底から掘り起こした土と、山土・黒土を混ぜ合わせ鉄分を多く含む土と混ぜ合わせて焼くことによって生み出される独特な味わいなんです。
良質な土は手で掘り起こし綺麗な形で保管されていました。
重機で掘り起こした土。
混ぜ合わせるときに良質の部分のみ選んで使うそうです。
火起こしの薪も大切に扱われています。
■『天保窯』(てんぽうがま)
備前市指定文化財になっている備前焼の登り窯跡。
備前焼は…、
室町時代後期から江戸時代後期まで大量生産の必要性から大窯が築窯されていました。
天保窯は…、
補修を繰り返し最終的には7室となり【高さ17.5m】【長さ23m】を誇る大窯になりました。
■『天津神社』(あまつじんじゃ)
関ヶ原の戦いの21年前…、
1579年から続く、備前焼ゆかりの神社として広く知られています。
屋根瓦、狛犬、参道沿いの塀の陶板にも備前焼が使われています。
吾輩が一番感動したのは、参道の敷石も備前焼だったこと。
鎌倉時代には、
『落としても壊れない硬さと珍重され』
第二次世界大戦時には、
『金属不足のため手榴弾の試作に使われた』
備前焼の力強さを実感しました。
陶磁器は、表面をガラス質のように覆う釉薬(ゆうわく)を用います。
釉薬をすることで装飾が鮮やかになり、強度も優れ、汚れにくくなる、陶磁器として良いこと尽くめなんですが…、
備前焼は、釉薬を一切使いません。
燃料が完全燃焼するだけの十分な酸素がある状態で焼く『酸化焔焼成(さんかえんしょうせい)』によって堅く締められた茶褐色の地肌が特徴で硬く強い陶磁器が出来上がるのです。
『窯変(ようへん)』によって予測できない色が生まれる備前焼きは二度と同じ模様を生み出すことが出来ません。派手さはありませんが、奥深く飽きがこないのが特色と言われています。
滞在時間…、わずか4時間。
後ろ髪を引かれながら岡山駅に向かった吾輩。
その手には…、
『陶・延原勝志(のぶはらかつし)』作の素敵なマグカップと秘宝が入った紙袋がしっかりと握られていました。
素晴らしき出会いに感謝。
【明日につづく。】
(エムP)
★あなたが、この世に誕生したことが夢叶だった。
あなたの誕生日には、
どんな夢叶があったのでしょう…。