9月14日になりました♪
昔と今とで大きく変わったことの1つ、それは…“お笑い芸人になる方法”。
昔は…尊敬する師匠の元に通い、許してを得て晴れてその師匠の弟子に付き、その舞台に出ることなく、同行していわゆる“カバン持ち”の日々を何年かに亘り続ける。
その期間はつく師匠により様々でしょうが…そして何年か付いた結果、師匠の許しを得て、晴れて舞台に立つことが出来る、という気の遠くなるような話。
言い換えますと、芸人として舞台に立つまでに恐ろしく高いハードルを越えなければならず…想像するにそのハードルを越える期間に志半ばにしてその道を諦めることになる訳です。
これが大昔の話。
私が芸人を志した頃が最も緩かったかもしれません。
私が芸人を志した頃は、まだお笑い芸人の養成所がスタンダードじゃなかった頃。
お笑いの養成所で言うと、吉本興業さんがそのパイオニアで、他には私が知る分では他にはプロダクション人力舎くらいしかなかったような時代(ほかにもあったらごめんなさい)。
では、そのお笑い養成所に入らずして芸人になるにはどうすれば良いかというと…各お笑い部門を抱える芸能プロダクションに連絡をして、そのプロダクションが開催しているお笑いライブに出演するためのオーディションに参加するのです。
これを我々の世界では…
“ネタ見せ”
“てみせ”
…と言うんですが…この“ネタ見せ”をクリアした芸人は、お笑いライブに出演することを認められ、そしてそのお笑いライブで良い結果(…判り易く言うと“受ける”)を出せた芸人は無事そのプロダクションの“預かり”という称号を与えられるというシステム。
“預かり”…よく分かんないですよね。
そのプロダクションに様々な案件(仕事)が来る訳ですが、その際ブッキングするのはそのプロダクションに“所属”していたり“預かり”だったりする芸人。
すなわちそのプロダクションから仕事が貰えるので、一見“所属”みたいな雰囲気になりますが…だからって別段月々固定給が貰える訳ではありませんし、保険に加入出来る訳でもない。
ただそのプロダクションからお仕事を振って貰えるだけ、という話。
だからって夢も希望もない、って訳でもなくて…そのプロダクションから振って貰った仕事に対してしっかり結果を出せば(オーディションに合格するとか、ネタが受けるとか、関係者の目に留まるとか)、勿論ステップアップしていくことが出来る訳です。
この仕組みは今でも幾らかは残っているみたいですケドね。
次回は現在のお笑い芸人のなり方について紹介したいと思います。
【続く】