9月4日になりました♪
“楽屋の挨拶回り”だけで3日も書いちゃってますね(>_<)
今日が結論になります。
本番に挑むにあたり、事前に挨拶をしておくと…共演者の方々の雰囲気も知ることが出来るし、首尾よく幾らかでも話が出来たら儲けもんです、、、そんな時は随分心の支えになったもんです。
以前、これは楽屋ではありませんでしたが…文化放送の名物番組『大竹まことゴールデンラジオ』の芸人コーナーに出させて頂いた時の事です。
当時タバコを吸っていた私は、本番前喫煙所に行くと…あのテレビのまんまの渋い表情でタバコをくゆらす大竹まことさんご本人がいらっしゃいました。
「お前、何処でやってんだよ?」
「おぉ、何だ浅草かぁ」
…そのシニカルな感じはテレビで観たイメージそのもの。
ただその言葉は…テレビで受ける印象よりグンと優しさというか温かさをまとっているように思いました(…そんなこと書いたら「お前何いってんだよ!」なんて言われそうですが)。
その後あれこれ色んな話をした流れで…
「気にせず思いっ切りやってイーからな」
それは本番直前の話でした。
「とにかくやりたいようにやればイーから、じゃあよろしくな」
そう言って喫煙所を出て行かれました。
そして本番。
そのコーナーでは、呼ばれた芸人の得意ジャンルを紹介するコーナーとなってまして、我々は≪浅草の演芸事情≫について大竹さんとパートナーの光浦靖子さんにレクチャーするという役回り。
自己紹介からプレゼンする内容を一生懸命話していたんですが…ちゃんと話を聞いてくれていた光浦さんに反して、大竹さんはコチラに見向きもせず、鉛筆を転がして遊び出したではないか!?
その様子を見た私は思わず、
「おっさん、何してんねん!」
…自分でも信じられませんでした、あの武闘派のイメージの強い大竹さんに、小心者の私が何ということを!!!!
ところが…大竹さんは一瞬ニヤッとしたかと思うと、
「何の話なんだよぉ」
…といった感じで話を聞く姿勢になってくれました。
これ、大竹さんとのファーストコンタクトだったとしたら、私、絶対にこんな暴言吐けていないと思う。
その後しばらく、、、『~ゴールデンラジオ』の前の番組、『寺島尚正ラジオパンチ!』でメインの寺島さんがお休みになった際、私が代理MCを務めさせて頂いた際、大竹さんが乱入して来てくれたり、局の入口でばったり会った時も声を掛けて下さったり…とても温かく接して下さいました!
思い返すと相当ヒヤッとする発言をしてしまいましたが…悪くなかったな、と思っております。
他にも。
もし本番で失礼をかましてしまった場合…事前に挨拶が出来ていたかどうかで、その後の心証も随分変わって来る筈です。
事前に礼儀正しく接していれば…〔ちょっと頑張り過ぎちゃってるなぁ〕で許されるかもしれませんからね。
とにかく。
私はこの“楽屋の挨拶回り”という慣例を…浅草東洋館で日常的に実践することが出来ていて本当に良かったと思っているんです。
当初、演芸場に出入りし出した頃は〔面倒臭いしきたりやなぁ〕なんて調子でいきがってた私ですが、やはり長年に亘り引き継がれた慣習は伊達ではありません、、、実に大きな意味があったのです。