9月2日になりました♪
前回に引き続き、“演芸場における楽屋の挨拶回り”について綴らせて頂きます。
劇場に入った時、本番前、本番後、、、今でも私は先輩方の楽屋を回り、挨拶をさせて頂いております。
昭和こいる師匠(左)とこぼん師匠。お二方とも可愛がって頂いている、大好きな師匠です
これ、別に〔俺、凄いやろ??〕的なアピールをしたいからではなく、心の底からその重要性が分かっているからなんですよね。
何より挨拶回りは…諸先輩方との距離感を簡単に縮められる!
挨拶に行くでしょ、顔を合わせるでしょ、そこで挨拶のやりとりで終わるのが基本だと思いますが…時にはプラスして一声二声と声を掛けて頂くことだって少なくない。
その時のやりとりが楽しければ…当然印象はイーし、首尾よく行けば、何か仕事を振って貰えるかもしれない。
いやいや、そういう嫌らしい意味で挨拶を励行する訳ではありませんし、楽しくやりとり出来ただけで即仕事を貰えるような簡単な世界ではありませんが…とにかく“挨拶回り”は諸先輩方と親しく出来る、これ以上ないチャンス、最高のコミュニケーションツールなのです!
「この後何かあるの?」
「何もないです!」
「じゃあ、ちょこっと行く?」
…こんなやりとりから、居酒屋へ。
何年経ってもこの流れ、ワクワクする♪
お酒が入ると当然口も滑らかになりますよね、そんな流れで普段は聞けない貴重なアドバイスや昔話が聞けるかもしれません、はたまた思わぬところでエピソードトークのネタが生まれることだってあるのです。
私はこういう話が聞ける、諸先輩方との呑みの席がとても大好きです!
そして…この演芸場でのルーティンは思わぬところで役に立つことになりました。
それは…テレビの収録時の事…テレビにようやく出られるようになった頃の話。
テレビのスタジオ収録では、本番前…MCの方から順番に楽屋を回り挨拶をする慣習がある。
この挨拶回りが…私的にはとても意味のあるものだったのです♪
当時、とにかく必死で…ようやく掴めたチャンス、今まで完全に観るだけの物だったテレビ番組に自分が出られるようになったのである。
〔どうにか爪痕を残したい〕
〔何とか次に繋げたい〕
〔少しでもイー印象を残して帰りたい〕
…今思えば完全に頑張り過ぎだったんですが…その当時はとにかく毎日毎日、毎回毎回そんなことばかり考えながら収録に臨んでおりました。
その時にとても心強い慣習であったのが…“楽屋への挨拶回り”だったのです。
【続く】