9月1日になりました♪
さぁ、昨日お知らせしました通り…今日よりこのブログを大幅リニューアル!
ここまでのお笑い芸人として歩んで来た中で積み上げて来た持論を勝手に綴らせて頂きます!
最初のテーマは…“演芸場の恩恵”について。
私が浅草東洋館に出させて貰うようになったのは、2004年2月。
Wコロンを結成したタイミング、今から16年も前の話です。
それまでの私は…若手お笑い芸人が多数出演するお笑いライブにて活動しておりました。
今、テレビで活躍する若手芸人の殆ど(全員といっても差し支えないくらい)は、このお笑いライブで鎬を削り、勝ち抜いた人たちばかり。
一方の演芸場。
基本的に出演者は中堅以上の方々がメインとなる場所。
これが噺家さんがメインとなると“寄席”という言い方を用いるそうなんですが…私が出ている漫才協会の『漫才大行進』は漫才師ばかりが出ている興行なので、厳密には“寄席”とは言わないんだそうで。
ぶっちゃけ私自身、その辺りの明確な違いは理解出来ていないのですが…今日の趣旨はそこではないので、その辺りの説明はまた必要になった暁に、とさせて頂こう。
演芸場に出る前、私が持っていた演芸場に対するイメージは…
➀売れていない芸人さんがわんさか出てる
②出番では靴を履かない
③礼儀にうるさい
④持ち時間が長い
⑤色んな人からダメ出しされる
…とまぁこんなところ。
あまりポジティブなイメージを持っていなかった訳ですね。
まぁ、これが当たらずも遠からずだったりするんですが…今回はその中でも“礼儀にうるさい”という要素について、実はとてつもない恩恵があったということを紹介させて頂きたいと思う。
私が『漫才大行進』に出るにあたり聞かされていた、新人がやらなければならないことは以下の通り。
➀師匠にお茶出し
②音響の手伝い
③空いているときは終演時までお手伝い
などなど。
もっとも、私は漫才協団(現漫才協会)に入るにあたり、それなりのキャリアがあった(芸歴10年目くらい)ので…上記の➀~③は殆どやることはありませんでしたが。
あと、劇場に入ったらまずは各楽屋をぐるり回って「おはようございます、宜しくお願いします」と挨拶。
出番の前にはまたまた楽屋を回って「お先に勉強させて頂きます」と挨拶。
出番が終わったらまた楽屋を回って「お先勉強させて頂きました」と挨拶。
当初、演芸場に出るにあたり、このしきたりが…“実に面倒臭い”と思っておりました。
しかしながら、この“挨拶回り”…実はとても大切な意味があることに気付いたんです。
【続く】