『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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第336回【おすすめ音楽ビデオ!ではなく、おすすめ音楽映画!】3本目は「ハスラー2」。一本目の「ハスラー」から25年の時を経て生まれた続編、見事な「音楽映画」に生まれ変わった名作です!

そもそも、音楽映画とは?

という観点から、今日見てみるのは「ハスラー2 " The Color ofMoney"」

 

この映画をどのように「音楽映画」とするのか?

 

ちょっと考えてみます、本日の…

おすすめ音楽映画!

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<まず、導入。>

Amazon Prime なんかで…

「映画見よ!…って、どの映画見ようかな…って、多すぎて決めらんない!」

…ってことが多いらしく。

 

今日見る映画決定!までに要する時間が、30分以上かかっている!…ということらしい。

  

今週末、何の映画を見ようかな?と、思った時に…映画に関して詳しい方々が死ぬほどこの世の中にいらっしゃって、その方々がいろいろなレコメンをしている中、わたくし的には…

 

「音楽映画、もしくは、流れている音楽に注目して見たりしてみたらいい」

 

…という観点で、いろんな映画をご紹介してみようかと、思った次第です。

 

 

 

 

<というわけで、本題。> 

 

今日、取り上げたいのは

ハスラー2 - Wikipedia

 

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 です。

 

ジャケットがイラスト…!?笑

 

 

 

<この映画、他者はどう思って・書いているのか?>

www.reviewanrose.tokyo

 例えば…ご参考までに。

 

 

 

 

<さて、「ハスラー2」です。> 

あらすじは、wikipediaにある通り…

 

かつて「ファースト・エディ」と呼ばれ、稀代のハスラー

(これ、ビリヤード・プレイヤーという意味ではなく、ひとを騙して金を取る、やり手、ペテン師、みたいな意味ですね)

であった、ポール・ニューマンが、若くてイキのいいプレイヤー、トム・クルーズに会って…

ポール・ニューマンはかつて自分が持っていた闘志を思い出し、トム・クルーズは若さ一本やりのプレイや生き方から成長?もしくは狡猾さを身につけていき、

二人は対決の時をむかえるのでした。

 

という筋立て。

 

 

時は1986年、日本は(この映画のせいもあって、の)空前のビリヤード・ブーム。

 

わたくしもご多分にもれず、毎朝ビリヤード場に入ってから大学に行き、土曜は毎週朝までビリヤード(って言っても、そんなに上手くはならなかったが…涙)からの朝・吉牛、という生活を余儀なく(笑)された、ひとりでした。

 

 

この映画も、ビリヤード同様大好きで、

わたくしの映画鑑賞人生

(という言葉が自分にあてはまるくらい、映画を見ているかどうかはさておき)

で、最も繰り返し見た!映画となっています。 

 

 

 

では…

「ハスラー2」はどういう意味で「音楽映画」なのか?

 

それは…

 

音楽監督が、ロビー・ロバートソンである!という意味において!

です。

 

 

ロビー・ロバートソンは、1943年カナダ出身のギタリスト。

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 若い頃の写真ですいません。いつも首にかけているストール?マフラー?がトレードマークであり、印象的です。

 

 

ロビー・ロバートソンとは…

(ものすごく簡単にまとめますと)

 

あの(ノーベル文学賞受賞者である)ボブ・ディランが「アコースティック」から「電気楽器(笑)方面」へとその「ギターを『持ち替えた』」とき(1965年ころですが)、彼のバック・バンドを務めたのが、ロビー・ロバートソンが在籍していたバンドでした…

The Hawksというそのバンドが、まあいわば発展していった形で、ポピュラー・ミュージックの歴史上最重要バンドの一つである「ザ・バンド」という名前のバンドになっていき、

 

…いや、そもそも…

 

1968年あたりのアメリカ・ポピュラー・ミュージックにおいて、いろんなソロ・アーティストのバックバンドをそのThe Hawksが務めていたことで、そのThe Hawksのドラマーのリヴォン・ヘルム自身が

「自分たち自身のバンド名?…いろんな人のバンドをやっているわけだから、自分たちのグループ名としては、まんま『ザ・バンド』でいいんじゃない?」

って思ったことから、この名前になったと…

 

…そんな「ザ・バンド」というバンド(笑)のギタリスト、でございます。

(英語で言うと、"The band called The Band" っていう、ややこしい感じですね)

 

 

 

この「ザ・バンド」のラスト・ライブ…

1976年11月25日にアメリカ、サン・フランシスコで行われまして、いわば「The Last Waltz」として非常に有名なライブ…

…を、映画監督 マーティン・スコセッシが(ロビー・ロバートソンの依頼のもと)映画化した、という…

 

その一部をごらんください。

www.youtube.com

冒頭の「This Film Should Be Played Loud」(この映画は大音量で見てくれ!)の言葉が印象的。この「The Last Walrz」も「音楽映画」であり、こうして「音量のことに言い及んでいる映画」は、これが最初の一本でしょう…。

 

ぜひ、全編見ていただきたい!

 

この流れで、この「ハスラー2」(は、監督がマーティン・スコセッシですよ!)の音楽監督を、ロビー・ロバートソンが担当したのでした。

 

 

てなわけで…

「ハスラー2」のサントラのジャケット…

こんなんだっけ?再びイラスト・笑。

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そして、

このサントラからの大ヒット曲がこれでした!

 

泣く子も黙る(笑)

Eric Clapton の「It's In The Way That You Use It」。

www.youtube.com

歌の間に入っている映像がもちろんこの「ハスラー2」からのフッテージ。

 

ロビー・ロバートソンは、この曲をエリック・クラプトンと共作しています。

 

サントラにはいわゆる「歌ありのポップス」の楽曲が収録されているもので…

映画音楽集というよりは、挿入歌集という、前回このブログで書いた「フラッシュダンス以降のサントラ」的なものになっています。

ksmvintro.hatenablog.com

 

しかし、ロビー・ロバートソンは、もちろん映画のいわゆる「劇伴」(音楽)を全て作っています。

 

なお、ロビー・ロバートソンは、マーティン・スコセッシの出世作「レイジング・ブル」でも、マーティン・スコセッシの映画音楽制作を助けています。

 

 

そして、マーティン・スコセッシは…

2008年にリリースされた、The Rolling Stonesのライブ・アルバムとそのドキュメンタリー映像作品である「Shine A Light」も監督しています。

 

そもそも、ロック好きな映画監督の代表格なんですよね、マーティン・スコセッシは!

 

そういう観点から翻っても、

この「ハスラー2」は「一流の映画監督が作り上げた、一流の音楽映画」なのだ、

と言えるでしょう。

 

 

<まとめ…に、なってないかも>

 

マーティン・スコセッシ

 

…と、先述の「The Last Waltz」を撮影した、アメリカ映画界の「撮影監督(日本的に言えば「カメラマン」)の重鎮たち…

マイケル・チャップマン(「レイジング・ブル」)、

ヴィルモス・ジグモンド(「未知との遭遇」)、

ラズロ・コヴァックス(「イージー・ライダー」)

 

…みんなが口を揃えて(は、ないかもしれないが)言ってたのは、

 

ほんとに、何日も何日も徹夜して、曲に対してのカメラの割り振りを作って、絞りも見て、リハーサルして…終わったときにはカラダがバラバラになりそうなくらい、疲れたよ

 

ということでした(出典は…というかそういうことを読んだ記憶として「マスターズオブライト」から)

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マーティン・スコセッシもおそらく同じ感想を持っていたことでしょう。

 

 

ところが!

彼は音楽愛がヒドい(笑)ので、先述の The Rolling Stonesの「シャイン・ア・ライト」(2008)でも、ローリング・ストーンズというバンドに自ら「苦しめられ(笑)」に行きます。

 

www.youtube.com

この「シャイン・ア・ライト」、ストーンズというモンスター・バンドに対して、超!名監督 スコセッシの思惑が全く通じない!という映像から始まります。

 

「何の曲をやるか教えてくれ。カメラ位置を決めるから」!

 

一方ストーンズ側、たしかミック・ジャガーは「ライブ1時間前にね」的な話で(笑)。

 

そんな不条理なことを「心から楽しんでいる」ご様子の、

音楽に対して(そしてもしかしたら「映画という表現に対しても?」)

「ドM」!

…なスコセッシ爺が、なんとも微笑ましいことでした。

 

 

 

 

<追伸の1本。>

 

この「ハスラー2」、「2」と題されていることで「何かの続編?」ということはわかると思います

(でも、原題は「The Color Of Money」(お金の色)だから、そこだけ見ても続編だとはわからないわけなんですが)。

 

ということで、この1986年から遡ること25年。ポール・ニューマン演じる「ファースト・エディ」が若かりし日のことを描いた「1本目」がこの「ハスラー」でした。

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これが、「2」とは対照的に…

ほとんど「音楽のはいっていない!」映画なのです。

 

その分

「スリリング」!

ということも言えるんですが。

 

 

 

なお、

1本目と続編が、25年離れている!というのは、相当離れている気がしますが、だとしたら…?

 

 

1本目と続編が離れている映画、ベスト3! 

 

…を、調べてみました(当社調べ)

 

 

第3位!
この「ハスラー」と「ハスラー2」! 

1961年と、1986年、で、その間「25年」!

 

 

第2位!
「スター・ウォーズ  エピソード6 ジェダイの復讐」と「スター・ウォーズ  エピソード7  フォースの覚醒」

1983年と、2015年で、その間「32年」!

 

 

…と、エピソードの制作順があっちこっち行った結果なので、これはちょっとトリッキー!

 

 

もしかしたら本当は、制作年だけで考えると…

 「スター・ウォーズ  エピソード6 ジェダイの復讐」と「スター・ウォーズ  エピソード1 ファントム・メナス」

が、「合い間」なのかもしれない…その場合は、

1983年と1999年で、16年になってしまいます。

 

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その際は、「ハスラー」のほうが「合い間」が長いことになりますねー。

 

 

 

さて、

 
第1位!
1作目と続編の間、なんと35年!
「ブレードランナー」と「ブレードランナー2049」

 

1982年と、2017年!

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映画の中では、2020年と2049年で、その間「29年」のようですね笑。

 

 

 

1本目と続編、続けて見てみるか!

 

 

 

賛否両論、ございましょうが…

 

意見には個人差があるということで。

 

一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!

 

 

という今日の…

 

See Your Music!

 

でした。

 

 

 

 

なお、いつもは…

www.waja-next.com

…的な記事を書いて、今の音楽ビデオ・シーンを牽引!(って大げさ!)しようと奮闘中。

 

こちらもよろしく!