れらpです。
ついに扉が開きました。
その扉の前には、どこまでも真っすぐなアイドルロードが伸びています。
…僕には確かにその景色が見えた(…ような気がする笑)。
さあ、お待たせしました。
今回のエントリーは、仙台を拠点に活動するアイドル『7's milky way ☆』(通称ななみる)のデビューライブ、その奇跡の瞬間を公式レビューしていきましょう。
▼デビューライブの1シーン。以下撮影は今回からオフィシャルを務めてくれることになったにゃんねこカメラマン。皆に支えられているななみる。
■本番開始6時間前(7:00AM)…開き直りの朝
2018年1月21日午前7時。仙台は快晴なれど底冷えの朝。
この日、僕らはこの時点で既に動き始めていました。
前夜遅くまで、繰り返し繰り返し行われたレッスン。歌唱練習。MCトークの打ち合わせ。全体の進行、段取り、役割分担の再確認。そして、この日のために準備したさまざまなグッズの棚卸、梱包。音源をはじめとする各種機材の準備、パッキング。
▼今回用意したグッズ各種を紹介したフライヤー。おかげさまでほぼ完売。
それらのスタンバイを完了してもなお、今日の会場となるライブハウス、仙台駅からほど近い『LIVE HOUSE enn 3rd』さんに向かう直前まで振付合わせを行っていたななみるのメンバー、あやめえりかと白鳥花恋の二人。
半年前の2017年7月7日に結成したのはいいものの、相次ぐメンバーの脱退をはじめとするさまざまな困難に直面し、それでもなお必死の思いでそれらを乗り越えて、今ここにいる二人。
逃げも隠れもせず、誰よりも努力して、誰よりも涙を流し、誰よりも辛い思いを経験してきた二人が、他の誰よりも、どうしても立ちたかった場所。
このステージに立つことで、ななみるは今日、ようやく正式デビューを果たす。
そんな歴史的な日の朝は、何かに浸っている暇もなく、ただただ慌ただしく始まりました。
僕がツイートしたのは、ちょうどそのくらいのタイミングです。
「いよいよ本日開催 全力で楽しみます」
いよいよ本日開催
— れらp@ななみるデビュー応援感謝♪ (@rerarera_p) January 20, 2018
全力で楽しみますʕ•̫͡•ʔ♬✧ pic.twitter.com/zHG07nyRmE
そう、もうここまで来たら「楽しむしかない」。
挙げればキリがないほど、いろいろな心配が頭をもたげてきます。
何やら二人でごにょごにょ言ってるから、どうしたの?って聞いたら、どうやらこの日、仙台市内で別の大きなアイドルフェスが開かれているんだそうで「みんなそっちに流れちゃうんじゃないか…」なんて言ってるわけですよ。
あー、こんなことも心配事になっちゃうんだ…と、その初々しさに若干立ちくらみがしつつ(笑)「来る人は来てくれるし、来ない人は何やったってどうせ来ないよ、ヘーキヘーキ」なんて遣り取りがあったり。
なんせ二人とも、ライブハウスでステージをやる、なんて経験は今日までゼロだったわけですから。
もちろん、会場に着いてから、まずは「板踏み」→「場あたり」→「バミリ」→「マイクチェック」→「サウンドチェック」→「ランスルー」/「照明チェック」etc. という流れは何度となく説明していたのですが、もはやそんなことは"どうでもいい"と思えるくらい、二人はこの日「まな板の上の鯉」化していたわけで笑
だからこの時間帯の僕の役割は、もっぱらメンバーを笑わせることだったり笑
次から次に出てくるネガティブ発言を、モグラ叩きのごとくいちいち叩いてやっつけることだったり笑
だから先ほどの僕のツイートに、次々にポンポン「いいね」が付いていくのを見て、二人がどれだけ安心したか。「みんなが見守ってくれてる!」
そう…この日もいつも通り、やっぱりファンの方たちに支えられて一日が始まったのです(ある意味「ななみる通常運転」笑)。
■本番開始3時間30分前(10:30AM)…初めて鳴り響いた「ななみるサウンド」
いよいよ現場入りです。
着いたらただちに楽屋に荷物を置き、段取り通りにまずは板踏み。
あらためてステージから、フロアを見まわします。
僕自身は、もっともっと大きなステージを、今まで幾度となくやらせていただいてきました。
Zepp、ステラボール、ベルサール、ReNY、ダイヤモンドホール…。あとTIFの各ステージとか笑
今回のenn3rdさんはそれらに比べると、とてもコンパクトなハコで、ステージだって尺上げくらいの高さですが、ななみるのデビューライブにはピッタリ等身大の、とてもいいステージだと思ってブッキングしました。
無駄にデカいハコでイキがる必要はまったくないし、なによりここならファンの方たちの顔がハッキリ見える。
この数時間後、ここに皆さんがいっぱい来てくれるハズ…。
もしかして誰も来てくれなかったら…?
来てくれたとしても、わずかな人数だったら…?気持ちが折れないかな…?
なんて考えたとか思います…? ぜ~んぜんっ!笑
だって、前日から既に東京からの遠征組が続々「仙台到着」をツイートしてくださっていたし、仙台の「ななとも」(←これ、ファンの方が命名してくださった!ななみるファンの通称!なんかカワイイ笑)の皆さんも、事前にYouTubeに上げておいた楽曲サンプルでコールの練習してる、とか呟いてくださっていて、もうなんかその部分の心配だけはせずに済んでいた、っていうありがたい状況だったわけです。
(ファンの皆さん、こういうツイートがマジで力になっていたんです…本当にありがとうございます)
そのうえ、気が付いたら会場の入口に超巨大なフラワースタンドが!
こんな豪華で綺麗で大きなフラスタ、僕見たことありません笑
しかもきっちり、メンバーの担当カラーでハーフ&ハーフ。
▼あまりの綺麗さと豪華さに二人がビックリしたフラスタがコレ
そしてここに、東京在住のクリエイターりょうこさんが描いてくださったウェルカムボードをいの一番に設置。めっちゃ絵になるわコレ。
そして10:50。ステージ上では、いよいよリハが始まりました。
僕自身はフロアセンターに陣取って、サウンドチェックを仕切りながら二人を見守ります。
「ではまずTR02(トラックゼロツー)ドアタマから入ります!」
▼ミルキーレッド担当・あやめえりか
ななみるLive専用音源『Overture "en Ciel"』が4発のウーファーから流れ始めます。
今回の会場寸法を事前に把握し、この会場のためにチューンされた重低音のサウンドがズシズシと心臓を抉るように鳴り響く。
実は、フロアにお客さんが入ると、人間そのものが吸音材になって、サウンドが少しマイルドになるんです。
だから、今のように空の状態だと、かなりソリッドな音が通常鳴り響くんですが、僕はいつも、その尖がった音が大好きです。
初めて本番フロアに鳴り響いた「ななみるサウンド」。
板付いている二人の顔がキュッと、引き締まるのが分かりましたね。
その瞬間、僕も全身に鳥肌が立った。
続いてクロスフェードからの1曲目オープニング曲、デビュー曲の『リベンジしちゃうぞ!? ミルキーウェイ★』。
何度も何度も、繰り返し繰り返しやってきた振付が、目の前で躍動します。
もともとダンスが上手くてキレのあるえりかに対し、花恋は少し振付が遠慮がちなのが課題でした。
伸ばすところは伸ばす。止めるところはカチッと止める。
▼ミルキーパープル担当・白鳥花恋
「伸びてる」「止まってる」「タイミングも合ってる」
どうやら彼女も課題を克服したようです。
…こんな感じでリハーサルは進んでいったのでした。
■本番開始30分前(0:30PM)…"歴史の目撃者"として集まってくれたさまざまな顔
ランスルーの後、もう少しやりたい曲を何度か繰り返し、フォーメーション(といっても今の段階ではごくシンプルなものですが)も最終確認。
煽りのタイミングや目線その他細かいチェックポイントも落とし込んだところで予定通り正午過ぎにすべてのリハ終了。
メンバーは着替えとメイクに入ります。
僕はといえば、最後の運営確認をハコ側と行ったり、グッズを並べたりチケットの確認などなど。
そしてようやく一服。ツイッターでも最後の告知を投稿。おータイムラインがななみるライブネタで埋まりつつある!
そうこうしているうちに何やら階上(enn3rdは地下にある)が賑やかになってきてるぞ!?お客さんが来てる!!
さて、この時に既に会場入りしてくれていたのが、ななみる元メンバーのまきのちゃん。
脱退はしてしまったけれど、彼女はいつだってななみるの味方でいてくれました。
そして他でもない、ななみるのロゴを作ってくれた張本人でもあります(ようやく言えた笑)。
そんな彼女が、今回デビューライブの開催を知って、駆け付けてくれていた、というわけです。
まきのちゃん、見ててください。もしかしたら貴方も一緒に立っていたかもしれない7's milky way ☆ のステージを。
貴方は脱退前『リベンジしちゃうぞ…』の楽曲サンプル(まだスカスカの奴)を初めて聴いてくれた時「とってもななみるらしい曲で大好き」と言ってくれた。
ライブが終わった後、あらためてリベンジの感想を聞いたら「すっごくカッコよくなってた!」と嬉しい言葉をくれましたね。
今回は、運営のお手伝いまでしてくれて、本当にありがとうございました。
まあそんな感動の再会もあったりしつつ、いよいよ開場定刻。続々とお客さんが降りてきてくれました。
パフォーマーにとって、人生でたった一度しかない「デビューライブ」。
その記念すべきライブの、目撃者になってくださる皆さんです。
いつもの顔を見ては心底安心し、最近ご無沙汰の方を見ては「来てくれたんだ!」と喜び、お見掛けしたことのない顔を見ては感動して泣きそうになり笑
ツイッターやYouTube配信のチャットでずっと応援してくださっていた方とようやくお会いできたり。
そして、今回披露する新曲の1つ『片想いメロディー』の作詞をしてくださったIGUさんもわざわざ東京から駆け付けてくださったり、『ニテンゴジゲンシンドローム』の楽曲提供をしてくださった仙台のロックバンド「sweet little devil」(通称「とるる」さん)のマサキさんもお忙しい中来ていただいて…。
ヤバい!お客さんの顔見たら今頃になって緊張してきたれらpなのでした笑
もうすぐ開演です。
■カウントゼロ ― 開演(1:00PM)…ななみる正式デビューの瞬間
開演15分前にいよいよフロア開放。お客さんを場内へご案内します。
ウェルカムBGMはいつもの「ななとび」(ななみるが隔週木曜日に配信しているYouTube番組『ななみるの!大空飛び越えちゃってアイドルロードまっしぐら★』の愛称ですよ)BGM。
だってこのライブ、「ななとび」のライブ版、っていう位置付けですからね!プログラムナンバーは「第8回ななとび」ということになります。
照明効果を最大化するためのスモークも焚かれ始めました。
続々と入ってこられる皆さん。フロアの最前はこの時点でガチ勢の方が埋め尽くしてくださいました。
ある方が仰っていましたが、デビュー前からこんなにファンの方に愛されているアイドルって、他にいないと思います。
5分前(0:55PM)。楽屋でメンバーに一声掛けて、僕は卓に向かいました。
あとは本番まで、二人は「自分との戦い」です。
会場入りする道中の車の中で「もう帰りたい~」「お腹痛い~」と弱音を吐いていた(笑)二人も、押し寄せる緊張と不安を上手くコントロールして、本番を楽しめるようにメンタルを集中していく訓練を積み重ねていかなければいけません。今日はその第一歩。
そして楽屋を出た僕。
ステージ対面のMIX卓中央に陣取ってライブ構成台本を広げます。
左側に照明オペレーター。右側にPAオペレーター。何かあれば、メンバーはすぐ僕を見ることができる位置。
開演2分前。オペレーターのお二人に告げます。
「まもなく2分前…スタンバイを」
「まもなく1分前…TR01フェードアウトスタンバイ…それではよろしくお願いします」
まぁ…執刀前の外科医みたいな雰囲気です笑
「30秒前…TR01アウト、客電ゼロパー、オンタイムで行きます、テンカウントで入る」
ストップウォッチのカウントが回り始めます。
「まもなく10秒前(とぉびょうまえ、と発音します)TR02スタンバイ!…10秒前、8…7…6…5秒前…4…3(ここからはハンドサインで)」
「(2)…(1)… Q!」
と同時に鳴り響くOverture、そして点火するピンスポット。
この時こそが、7's milky way ☆が正式デビューした瞬間です。
■オンライブ ― 本番中…いっぱい書きたいことがあるよね
各楽曲の詳細はこちらのエントリーで解説していますので、まだご覧になっていない方はぜひ合わせてお読みください。
実は今回のライブ、きっちり60分間で組んでいました。
だからタイムキープは必須。少しでも延伸すると、ライブ後の物販に影響してしまう。
でも実際は、なんと40分少々でエンディングまで行ってしまいました。
こんな事態は、僕の長年の経験でも皆無。普通は、延びることはあっても短縮することはほぼない。
原因は「MCトークの簡潔さ」にあります。
たとえば「尺5分」で組んでいたコーナーが「1分」でトークが終わってしまったり笑
実は本番前、さんざんメンバーに言っていました。
「だらだらトークして時間が押すくらいならいっそ自己判断で項目削ってくれ」
はい、だから今回の短縮の原因はすべて僕にあります笑
と同時に、ななみるのメンバーには最初からあまりトークさせずに、楽曲やダンスそのもので勝負させた方がいいんだな、安室ちゃんスタイルだな(安室ちゃんファンごめんなさい)、と思ったというね。
こんなことすら、実際にライブやってみなきゃ分かりません。
まぁ、結果的にはそれで尺が余って、アンコールもやらせていただけたんですが笑
だから「これで最後の曲になります」とメンバーが言った瞬間、期せずして「えぇ~~っ!?」ていうファンの惜しみリアクションが盛大に沸き起こったのは、それはそれで嬉しい誤算だったり。
(実際は「えっ?早えな」っていう意味のリアクションだったと思うのですが、なんかちょっとそんな会場のムードが「ライブの終わりを惜しむムード」にすり替わっていたような感じになり笑)
てことで前置きはさておき。
今回のライブで、特に僕がご紹介したいと思ったエピソードをいくつか。
まず「Overture "en Ciel"」
あらかじめブログで「ここで"ななみる"コールが欲しい」なんて厚かましく言ってたんですが、なんと!デビューライブにして早くもファンの方が「口上」を作ってくださった!
アイドルカルチャーに詳しくない非オタの皆さんのためにちょっとだけ解説すると、「口上(こうじょう)」というのは、まぁシンプルにいうと「長めのコール」だと思ってください。
普通のコールはワンショット(一言)なんですが、口上は一連の文章になっている。文字数としては百文字以上。
だから最低でも8小節は使うし、だからこっちも口上が入ってもいいように、作曲の際わざと8小節や16小節の間奏を作って、しかも敢えてサウンドの厚みを削って口上が聴こえやすいように作っておいたりする。
逆にこの曲は口上を入れられたくない、静かに聴いてほしい、と思ったら、最初からそういうのが入る隙間がないように、間奏も4小節くらいでサクッと2番にいったりするように作る。
まあその辺はファンと作曲家がお互い分かったうえで展開するのがアイドルサウンドなわけです。
(そういう視点であらためてななみる楽曲サンプルを聴いてみてください。面白いでしょ?)
割と有名な汎用の口上としては「ガチ恋口上」っていうのがあって、各アイドル現場では比較的古参のファンとかが他のファンに煽られて(これもお約束)朗々とこの口上を述べたりする。
もちろん、こういったコールやミックス、口上っていうのは「絶対こうでなきゃダメ」っていうものでもないですから、無理に「これだー!」って決めなくてもいいですし、人によって口上が変わったって全然構わない。
荒れた現場とかだと、逆に「口上潰し」っていうアイドル側が仕掛けるものがあったりして、まあ悲喜こもごもというか阿鼻叫喚というか笑
その辺全部ひっくるめてアイドル現場って面白いわけです。
その点ななみるはまさに今回が初ライブですから、誰が先陣を切っても構わないし、今のところまだ「古参」とか「新規」って区分けするほどの歴史もありません。てか今のガチ勢の皆さんはとってもいい方ばかりなので、今なら新規オープン店舗の「オープニングスタッフ」ばりにみんなで一斉にスタート切れるっていうね笑
だからこの先もっともっとファンの方がたくさん来てくださるようになった時でも、適度に健全に賑やかな現場になればいいな、と思うわけですが、その先陣をまさかのOvertureで早くも切ってくださった方がいた。
ホントに光栄です。ありがとうございました。
続いてデビュー曲「リベンジしちゃうぞ!? ミルキーウェイ★」
この曲の振り付け、めちゃめちゃキュートだと思いませんか?
東京のアイドル専門振付師集団「Az+(アズプラス)」さんに作っていただき、わざわざ来仙してダンスの指導もしていただきました。
結構有名どころのアイドルさんの振り付けも多数手がけられています。
で、もともとこの曲は「打ち曲」として作っているので、当然ながらファンの皆さんにはがっつりコールなど入れてほしいし、期待通りにタイガーとか入れてくれて結構沸いてくださったわけですが(だから事前に楽曲サンプルを公開した)、ぜひ「振りコピ」もお願いします!笑
って後で言おうと思ったら、なんと見た瞬間から見よう見まねで振りコピしてくださっているファンの方が何人もいらっしゃるじゃないですか!?
メンバーも、ライブ後に「〇〇さんが目の前で振りコピしてくれてめっちゃ嬉しかったー!」ってテンションMAXですよ。
特に大サビ前の「♪イーグルスよりもねー 大空飛び越えちゃうぞー!」ってとこ、メンバー二人、お互いの腰に手を回して野球観戦の時のように左右に振り子してたでしょ?
あれ、ぜひファンの皆さんもフロアで一緒にやってほしいんですよ。
そう、いつの日か楽天スタジアムのスタンドのようにフロアが揺れることを願って…。
今度リベンジの特徴的な振りの部分YouTubeにアップしますので、ぜひ研究してみてください笑
アイドルライブはファンの皆さんと一緒に進化する!
あまり紙幅がないので、あと1曲だけ。
オーラス前にやった「惑星モザイク」。あの曲サンプル上げた時から結構皆さん「この曲好き」と言ってくださって、今のところ一番人気?なのかな??
曲調は割と「エモい」感じなんですが、サビ前のブリッジのところ、皆さんめっちゃいい感じでミックス入れてくださってて、僕後ろで見ててすごく感動しました。
そうそう、そんな感じで当ててほしかったんだよなー、ってゾクゾクした。
あのミックスがあるからサビがより一層印象的かつ感動的になってドンズバ入ってくる。
まさに楽曲はファンが育てる!の典型みたいな曲になりそうで、アイドル曲作ってる身としては本当に冥利に尽きました。
まあこの辺のケミストリーがあるから生歌曲を作り続けている、というか、ボカロ曲だとこうはいかないですからね…。
ボカロはボカロで、人間が歌唱不可能な音域で完璧に歌ってくれますから、創作の楽しさは生歌の比ではないですが。
まあどっちが良い悪いではなく、生歌アイドル曲を創る魅力のひとつ、ってことで、ぜひこれをお読みの全国のボカロPさんも一度くらいはアイドル曲提供してみませんか?って話。
(実はこれ、今後に向けた壮大な伏線になってたりして笑)
あぁ…もっと書きたいけど、まーた1万文字超えるのでやめときます笑
■今回は「ライブをやり切った」ことで100点満点!細かいことはこれからってことで!
今回ご来場いただいて、実際にライブを観覧してくださった方々、ななみるのデビューライブはいかがだったでしょうか。
楽しかったですか?
そうでもなかったですか?
もし少しでも「楽しかった」と感じてくださっていたとしたら、とても嬉しいです。
僕は本番前からずっとメンバーにこう言っていました。
「100点満点を目指すな、70点でいい」
「上手に歌おうとするな、気持ちがこもっていればいい」
「本番中何か間違えても気にするな、どうせ誰も気づいてない笑」
今、全国でいったいどれだけの方が「アイドルになりたい」「ステージで歌が歌いたい」「たくさんの人に感動を届けたい」と思っているのでしょうか。
おそらく想像以上にたくさんの方がそんな思いを持っていると思います。
もしかしたら今この記事を読んでくださっている方の中にも、アイドル志望の方がいらっしゃるかもしれません。
でも実際にそれを実現するのは途方もなく大変なことだし、現実はそんなに甘くない。
大半は、そんな夢の欠片も見ることなく、その思いを心の中にしまい込んでいつもの日常を送っているのでしょう。
あるいはちょっとだけ、その一歩を踏み出してみたけど、あまりのハードルの高さに恐れをなして、途中で身をすくめてしゃがみ込んだままの方もいらっしゃるかもしれません。
だから今回、ななみるの二人、あやめえりかと白鳥花恋が成し遂げたことは、それをやり切ったことだけでも大変なことだし、そのパフォーマンスが、テレビで日々見かけるような一流のアイドルやアーティストのようなクオリティではなかったとしても、それを「きちんとやり切った」ことそれ自体が、実は途轍もないことだと僕は思っています。
もちろん、細かい点を挙げればキリがありません。
歌唱力、ポリフォニック、ダンス、振り、シンクロニシティ、ポージング、フォーメーション、目線、煽り、そしてトーク…
アイドルとしてもっともっとスキルアップを図っていかなければいけないことは山積しているし、もちろんこのままのレベルではななみるは全然ダメだ。
でも、そんなことは実は本人たちが一番よく分かっている。誰かに指摘されるまでもない。
今回二人は「自分たちにまだ足りていないこと」を十分自覚したうえで、それでもなお「ステージに立つこと」を決然と選んだ。
それはつまり「ちゃんと恥をかいて、次に繋げるモチベーションを心に焼き付けた」ってことです。
実に潔い覚悟ではないですか。
今回、会場をお借りしたenn3rdの責任者の方が、ななみるのライブを見てこう仰ってくださいました。
「今までたくさんライブを見てきたけど、ななみるのお二人は"自分たちがどうすべきか分かってる"みたいでしたね」
「こういう方は必ず伸びますよ。逆に"分かってないな"と感じた人たちは例外なく消えていった」
とても、ありがたいお言葉でした。
半分リップサービスだったとしても(笑)、勇気づけられました。
メンバーはいつも異口同音にこう言ってました。
「れらpさんは褒めてばっかりでダメ出しをしてくれないから勉強にならない、甘やかさず、ちゃんと指摘して欲しい」
分かりました笑
これからは少しずつ、厳しく指導していきます。
「ステージに立つ」これが「ななみる第一フェーズ」の最大目標でした。
だからモチベーションアップあるいはキープが一番重要だった。他のことは割とどうでもいい。
そして第一フェーズの最終ゴールは「デビューライブをきちんとやり遂げること」
だからたとえそのデビューライブで少々細かいことが出来ていなかったとしても、これも割とどうでもいい。
もちろん、後で記録映像を見て、いろいろと分析したり、改善点を共有したり、といったことはやっていきます。
それが次の第二フェーズの材料となる。
その「ななみる第二フェーズ」。
このステータスでは、「クオリティアップ」が最大目標です。
そのためには、経験値も上げなければいけないし、いろいろなパラメータのゲージを上げていかなければいけない。
だから、ななみるは今後定期的にライブをやっていきます。
もちろん仙台を中心に、時には東京でやることもあります。
他のアイドルさんの胸を借りる形での対バンも検討します。
まあその頻度はまだ決まっていませんが(←決まってないのかよ笑)
ライブをやるたびに、だからななみるのステージパフォーマンスのクオリティは上がっていくはずです。
これからも、ぜひその様子を見守っていただければ幸いです。
ファンの皆さま、ご関係各位、このたびは、ななみるをデビューライブまで導いていただき、本当にありがとうございました。
この場をお借りして、心より御礼申しあげます。