安室奈美恵「Can You Celebrate?featuring 葉加瀬太郎」(2014)。
今日の【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】では、この楽曲の裏話を。
本日は、わたくしの自作に関して、幸運なことに他の方にお誉めいただいたので…
川村 ケンスケ大監督におすすめ音楽ビデオとして
監督したBrian the Sun選んでもらいました。
あざすー。
ケンスケさんの最近の作品で好きなのが
安室ちゃんのビデオ。
https://youtu.be/YH4RnkpqAJU
普通は安室ちゃんの案件がディレクターの共に来た場合、アーティストのネームバリューと歴代の作品群の前に先ず企画で思い浮かぶのは、ゴージャスなセット、壮大なCG、凝ったギミック。
その全てを潔く捨ててシンプルに貫き通すこの
ビデオは実は中々出来ることじゃありません。
流石!
谷崎さん、ご無沙汰しています。ありがとうございます。
では、あらためて。
ぼくも、久し振りに見てみます。
安室奈美恵 feat.葉加瀬太郎「CAN YOU CELEBRATE?」。
どういう思いで、この「CAN YOU CELEBRATE?」を作ったのか…
ブログにてご指摘あったように…
(この谷崎さんの視点は、作り手の視点でして、そこ、さすが!と、ぼくも逆に思ったのですが…)
★どこまで「シンプルな」設定で撮るか
に尽きます。
まさに!
普通は安室ちゃんの案件がディレクターの共に来た場合、アーティストのネームバリューと歴代の作品群の前に先ず企画で思い浮かぶのは、ゴージャスなセット、壮大なCG、凝ったギミック。
…でした、はじめの発想は…。
(…「案件」っていうのが、「作り手」の言い回し…でも、確かに「仕事」として捉えると、こういう言い回し、です)
やはり、安室奈美恵の映像を作る!となると、過去の数々の作品を意識せざるをえないわけで。
しかも、楽曲はあの「CAN YOU CELEBRATE?」
ここに至るまで、
「Hide and Seek」「Hello」「Sexy Girl」「No.1」「Love Story」を撮っていた、わたくしでした。
「CAN YOU CELEBRATE? 2014」(と、書いておきますね)の話をいただいた時、結果わたくしは…
「Hide and Seek」は、アルバム「PLAY」の世界観を代表する映像に仕立てる…
「Hello」は、赤と電話をテーマに。
「Sexy Girl」は、男の子と女の子、いずれの「セクシュアリティ」のトレンドをも牽引していく、2人の安室奈美恵を設定。
「No.1」は、川端要との対比。ハードなイメージを「鎖」に委ねて。
「Love Story」は、ロンドンで一人、戻らない恋を歌う女性を描く。
…という、(谷崎さんの指摘する)自分自身の「歴代の作品群」や、自分が設定したテーマ、といったものと、相対することになっていました。
長く仕事をしていれば、こういうふうな「自分自身がライバル」みたいなことは、よくある話です。
当然、他のディレクターの方々の「歴代の作品群」も、意識にあります。
「You Are My Sunshine」の独特の「丹修一」トーン、
「Walk In The Park」その他多数…、の、スタイリッシュな「武藤眞志」トーン、
武藤さんには「Baby Don't Cry」という「名作」もありますね。
そんな時に、ぼくの頭に浮かんだ「コンセプト」は…
★白バック
★それ以外はほぼ何もない(照明やちょっとした「スモーク」はあり…)
★35ミリフィルム
★誰もが知っている名曲
の組み合わせでした。
できるかぎり、美しく…。
そして、唯一の「ギミック」(というか演出)は…
その「白バック」が実は「作ったもの、作りかけのもの」である、ということを見せる、
ということでした。
通常、こういう白バックは、白バックになった「撮影スタジオ」で撮影します。
皆さんがよく目にする「白いバック」や「グレーになったシンプルなバック」は、こういった「撮影スタジオ」にあるわけです。
そういった「探せば必ずあるもの」「撮影にとってはとっても普通にあるもの」を
「わざわざ作る」
ということ、それが実は「最大の贅沢・ゴージャス」ではないか?
と、そういう思いに至ったのです。
その「贅沢(言い換えれば、結構壮大な「ムダ」…「ムダ」が美しい、というのは、アートの根本にある感覚の一つだと思っておりますが)」を、
日本のポピュラー音楽史上に残る名曲を、同じく日本のポピュラー音楽史上にその名を残すことになるアーティストの音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、
美しく表現するか。
それが、この「CAN YOU CELEBRATE?2014」のコンセプト、になりました。
そういう観点で、ぜひこの「名曲」をもう一度、この週末にご覧いただければ!
と、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ作りの「発想のひとつ」をこうして披瀝した本日の…
See Your Music!
でした。
【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】
なお、兄弟ブログである【おすすめ音楽ビデオ!】で紹介したMVや映像は、プレイリストになっています。
下のリンクがそれです。
最新回から第51回で紹介した、全874本が観れます!
(そんなに見れないって…)
このブログで紹介した映像も、当然見れるので…いちどぜひ!
ね、どうでしょう、BRUTUSさん…サウンドアンドレコーディングマガジンさん…ベストヒットUSAさん…
こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
最近は…こういう風に、いろんな「観点」から、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!と思い。
かつて、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この
【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】
を書いています。語り口の声は小林克也さんをイメージしてますが…。
このブログが、新しい音楽ビデオ・映像の発見の場になれば!と、思っていますー。
最後は、映像関連のブログもしくは番組らしく…
淀川さん調で…
「では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!」
(淀川さん、いいなあ…)
で、ついでに、わたくし川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkkの「音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
こちらもぜひどうぞ!
今日のブログが、数日早く読めてたり、違う話題が触れられてたり、しています。
この「映像大好きkk a.k.a. 川村ケンスケ」は、こういうブログを書くことが専門ではなく、実は、いろんな種類の映像の仕事をしております。
それらの映像を、プレイリストにしてみました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
ブログもぜひお読みください!
この、映像大好きkk が在籍している、「キャンプサイト」は、
インディーズ音楽の「映像」を専門に「公開」「制作」しています。
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