こんなにうまくいくの?
The AcademicのMVが、ネット動画生配信の「時差」を利用した驚異の「サンプリング・ライブMV」だった!
まるで「鏡写し」のような、どきどきしながら見ちゃう、必見!
…な、
【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】
The Academicは、アイルランドのアーティスト!
今年、メジャーレーベルと契約したようですね。
この記事が、今回のMVに関するもの。
これを読んだだけでは、一体何の事やら、ですが…
(あいかわらず、実際にMVを見て、の感想や評論は「ない」わけです…)
といいつつ、まあ、見てみましょう!
The Academic で「Bear Claws(Line Looper Version)」!
https://www.youtube.com/watch?v=lO9d-AJai8Q&feature=youtu.be
2017/10/3公開 1,655,442回再生中@2017/10/27
動画の冒頭にもありますが…
「Facebook ライブでは、受け手がページを開いたときに『遅れ』があるのですが、その『遅れ』を利用して、サンプリングの『ループ』を作り、このMVを作りました。このMVは、Facebookライブで、ワンカットで撮りました。」
とのこと。
はじめの1分は、このライブ映像が「リアルタイムで、この時刻に開始された」と「伝えて記録した」ということを、示しますね。
まず、「ノートブックで、固定のカメラでFacebook LIVEを配信開始」。
その映像が、スクリーンに投影されます。
まずは、ボーカルの声。
ボーカルが8小節(だと、あとでわかるのですが)歌うと、画面から外れる。
そこに、
「シェイカー(エッグシェイカー…シャカシャカ鳴る小さなマラカスみたいの)」を鳴らすメンバーが現れる。
この時点で、実は…
「始めのボーカリスト」(と、シャカシャカ・パーカッション=ドラマー)は「クリック(一定のテンポを聞くことができる「メトロノーム」のようなもの)」を聞いているのだろう、とあとでわかります…。
そして、
パーカッション=ドラマーが画面から外れ、キーボーディストが現れ、「シャカシャカ」と「ボーカルの声」に合わせて、キーボードを演奏する…(これ以降のメンバーは、クリックなしで演奏、なのだろうと思います、多分)。
こうして、
どんどん「音(と映像は、画面の奥へ奥へ)」と、「音」が重なっていきます。
きっと、面白いのは、テンポ感のない「ボーカルの声のフレーズ」に、「シャカシャカ・パーカッション」が、合わせていく、という出だしの構成。ちょっと「ねじまがってて」いいですね!
洋楽ならではな企画だと思うのは、
★このバージョンの「Bear Claws」の曲が(和音進行的にも)「8小節単位」の構造でできていることで、この演出が可能になっている、
ということ。つまり「楽曲」が「8小節の繰り返し」ということです。
カラオケに行ったりして、たとえばColdPlayとか歌うと(いや、僕は歌わないけど)「あれ、意外と、ずーっと同じことの繰り返しだな。後半はその同じ演奏に「アドリブとかフェイクっぽく歌っていくことになるな」と、思ったりしたことないですか?
それです、それ。
こういう「繰り返し」で成り立つのが「ロックの基本」と言ってもいいでしょう。
もしくは、言い方を変えれば「リフ」っていうか。
このバージョンの「Bear Claws」は、極端ですが。
邦楽では、あんまりこうはできないですね。構造上。
「このバージョンの『Bear Claws』」と、繰り返し書いたのは理由があって…
原曲バージョンは、実は結構ちゃんと「展開」しているからなんですが。
https://www.youtube.com/watch?v=hXoBj5HZ1hU
原曲の「サビ」を抽出して、うまく「繰り返し=ループ(loop)」に合うようにアレンジしているのですね!
…なお、この「Facebook LIVE」バージョン、繰り返しの「音」が良すぎる!ので、「音」は、別途で「ループさせている」のでは?と思うのですが…。
Facebook LIVEやYouTube Liveで、「生中継に出る前の音」と「生中継されてその配信を見ている音」の「差」が、このようにほぼないのか、どうか?
そこだけがちょっと「?」で。
でも、わざわざ「ループ」企画にしているから、きっと映像と音がループされているのでしょう。
一点残念だったのは、ギターとベースが出て来る「回」の、ギターの「映像上の位置」と「音の位置」が逆だったこと…(僕の再生環境の問題か?)。
でもなにしろ、久々に見ていて「ドキドキした」のと「頭を使った」こと、それがすばらしいことでした!
あ、
さきほど、このMVのメイキング映像も公開されていました!
(あんまり、裏舞台はわからんが…)
なお!
本日のMVは、1000人TV…
及び
…の、スーパーマネージメント、渡辺さんのご紹介でした!
ありがとう!
…な、今日の…
See Your Music!
でした。
【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】
なお、兄弟ブログである【おすすめ音楽ビデオ!】で紹介したMVや映像は、プレイリストになっています。
下のリンクがそれです。
最新回から第51回で紹介した、全874本が観れます!
(そんなに見れないって…)
このブログで紹介した映像も、当然見れるので…いちどぜひ!
ね、どうでしょう、BRUTUSさん…サウンドアンドレコーディングマガジンさん…ベストヒットUSAさん…
こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
最近は…こういう風に、いろんな「観点」から、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!と思い。
かつて、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この
【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】
を書いています。語り口の声は小林克也さんをイメージしてますが…。
このブログが、新しい音楽ビデオ・映像の発見の場になれば!と、思っていますー。
最後は、映像関連のブログもしくは番組らしく…
淀川さん調で…
「では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!」
(淀川さん、いいなあ…)
で、ついでに、わたくし川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkkの「音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
こちらもぜひどうぞ!
今日のブログが、数日早く読めてたり、違う話題が触れられてたり、しています。
この「映像大好きkk a.k.a. 川村ケンスケ」は、こういうブログを書くことが専門ではなく、実は、いろんな種類の映像の仕事をしております。
それらの映像を、プレイリストにしてみました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
ブログもぜひお読みください!
この、映像大好きkk が在籍している、「キャンプサイト」は、
インディーズ音楽の「映像」を専門に「公開」「制作」しています。
YouTube : kampsitejp https://www.youtube.com/?gl=JP
Facebookも。 https://www.facebook.com/kampsite.co.jp/
ホームページはこちら。http://www.kampsite.jp
ぜひぜひ、よろしくお願いいたします!
>>>>>>>>>>>