れらpです。
転勤後、落ち着いたってことでブログ再開したわけですが、先日から(僕としては)怒涛のハイペースでエントリーしています。
ここだけの話、イケてるに参加している若いタレントや〇〇の卵たちに「多忙は理由にならん!」って説教するための布石だったりします笑
やなオッサンだな~( *´艸`)
今日は、皆さんがほとんどご存知ない世界で密かに進行するヤバめの話を白日の下に晒したいと思います。
たぶんこの件知ってる人ほとんどいないと思う。
■公共放送ならではの超ビッグ&伝統行事「音楽コンクール」がいつの間にか大炎上中!
皆さんは『NHK全国学校音楽コンクール』(通称「Nコン」)というイベントをご存知でしょうか?
今年で84回目を迎える(つまり昭和7年から続く!)日本で一番古い学校音楽コンクールで、中断されたのは太平洋戦争末期の昭和19年と20年の2年間のみ、という筋金入りの超~伝統行事。
小学校、中学校、高等学校の3部門に分かれ、全国の学校合唱部が参加する(小学校はクラス単位で参加することも)、日本最大の合唱イベントです。
参加校数が一番多かったのは昭和30年で、4,706校。昨年度は全国から2,564校が参加したので、最盛期に比べるとさすがに勢いは衰えていますが、Nコンのライバルとも称される、朝日新聞主催の『全日本合唱コンクール』の参加数が、大学・職場・一般部門も含めたうえで総計1,581団体(2012年実績)であることを考えると、依然として国内では比類なき最大級のコンクールであることがお分かりいただけるかと思います。
まさに合唱界における"甲子園"です。学校関係者の中で、このNコンを知らない人はまずいません。読者様の中には、もしかしてこのNコンに参加されたことのある方もいらっしゃるのでは!?
ところがこのNコン、今大変なことになっているようなんです。
◇Nコンには課題曲と自由曲がある
皆さんの理解を容易にするために、まずはこのNコンという大会の仕組みを簡単にご説明しましょう。
小中高の3部門に分かれているNコン。各部門で「金賞」を競います。
参加各校は、本番コンクールで2種類の曲を歌います。
1曲目は「NHKが用意する課題曲」。
小・中・高それぞれ異なる指定曲(=課題曲)をNHKが用意します。参加校はこの課題曲を必ず歌わなければいけません。
当然、部門ごとにその年次に見合った難易度が設定されています。
(小学校は「同声二部」、中学校は「女声(混声)三部」、高等学校は「混声四部」「女声(男声)三部」など)
そして2曲目は「参加校が自由に選んでよい自由曲」。
これは参加各校が任意で選ぶことになっており、それぞれのスキル・レベルに応じた合唱曲が持ち込まれ、歌われます。
高等学校ともなると、時としてラテン語で歌うような高難易度の曲すら登場します。
◇各級大会の金賞校が上位コンクールに進む
コンクールはこの課題曲・自由曲の2曲を合わせた評価点を競います。
各都道府県地方大会で金賞を獲った学校は、上位のブロック大会に進み(九州ブロックとか東北ブロックですね)、さらにそのブロック大会で金賞を獲ったら、東京のNHKホールで行われる全国大会に出場し、合唱のベストオブベストを真剣勝負で競うわけです。
NHKは伝統的にこのNコンを「学校教育イベント」の最重要イベントと位置づけ、各級大会の結果は必ず各地方NHK放送局でニュースになりますし、テレビやFMで番組化され、各地方向けに放送されます。
NHKホールの全国大会は、当然全国放送され、大会の結果は必ずその日の夜7時のNHK全国ニュースで放送されます。
近年は、なんと紅白歌合戦にNコン全国優勝を果たした学校が演出の一環で出場する、などというサプライズまであったり。
つまり、このNコンというのは、NHKが総力を挙げて取り組む重要なイベントというわけです。
■問題は中学校の課題曲で起こった…AKBの歌う課題曲に専門家は猛反発!
今回の問題は、この"必ず歌わなければいけない"課題曲で起こりました。
中学校部門の課題曲が、秋元康氏が作詞した、AKBの新曲だったからです。
タイトルは『願いごとの持ち腐れ』。
ん!?もうタイトルからして嫌な予感しかしません。
詳しく見ていきましょう。
ある音楽専門家が、この課題曲について、今年の3月、以下のように辛辣な意見を表明されました。
記事の趣旨をあらためて抜粋します。
より分かりやすく読めるように、文章の順番を少し変えましたがご了承ください。
NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)の課題曲を聴いた。※
秋元康氏の作詞だということは、昨年10月の発表で知っていたが、どんな曲になるのだろうと、不安がよぎったが、その不安が的中してしまったようだ。
(中略)
Nコンにでる全国の先生方の、困惑、落胆、喪失感が手に取るようにわかる。でも先生方はその不満を誰にぶつけて良いのかわからない。それぞれの立場があって、ぶつけられないのが現状だ。
この曲を聴いて、全国の中学生合唱部が、半年間頑張って歌っていこうと、モチベーションが上がったのか、甚だ疑問である。
(※れらp注:Nコンの課題曲は毎年3月に発表され、模範演奏が放送される)
さて肝心の曲だが、タイトルが「願いごとの持ち腐れ」??
作曲はAKBに曲を提供している内山栞さんという若い女性作曲家。知らなかった。東京音大を出ているらしい。
数ある候補曲の中から選んだ、と言っているが、何人が作曲してどれほどのサンプル曲ができて、何曲から選んだのだろうか。。。。まずタイトルの印象が暗い、せめて「本当の願い」とか「願いさがして」とか何かにしてほしかった。※
今回のテーマは「夢」。
でもできた曲には、夢や希望が感じられない。
(中略)
詩が詩だけにネガティブ感が最後まで続く。短調で歌う「しあわせ」って、どんなしあわせ?
そのまま短調が続き、最後くらい長調になるかなと思っていたら、最後まで短調。ため息をつきたくなる旋律だった。内山さんが悪いというわけではないが、せめて作曲は本格的な合唱曲を多く作曲しているベテランに任せてほしかった。
(中略)
小学校の部の課題曲の方が、数倍、難易度が高い。本格的な合唱曲だ。
(※れらp注:通常は曲タイトルは作詞家が付けますから、これは秋元氏のセンスでしょうね)
問題のAKB48の歌だが、やはりいつもの発声だった。
何人かはきれいな声を出しているようだが、まったくブレンドされない。全員で集まって練習したのが当日だけなのだから無理もない。音程も不安定。発音も硬く鼻濁音も配慮がない。
本当にこれが模範演奏?
模範演奏のはずがない。結局は流行歌。渡辺麻友さんが、メイキング動画で「お手本になれるのか?恥かきそうですよね」と言っていたが、本当にその通りになった。
仕事とはいえ、AKBの選抜メンバーがちょっと可哀想に思えた。せめてしっかりとした合唱団に歌ってもらった後に、
AKBバージョンでオプションで披露するくらいにしておけば良かった。振りでもつけて、斉唱で。。。
NHKのコンクール担当者やプロデューサーの考えは、本当にどうなってるのだろう。
視聴率稼ぎがここ数年、目に見えているが、本当にもう目を覚ましてほしい。J popのアーティストに依頼して、関心を高め、コンクール参加者を増やし、楽譜が売れて、視聴率が上がればいいという問題ではないのである。昨年10月に投稿したが、もう一度中学校の部の課題曲を昔のような本格的な合唱曲に戻してほしい。
教育的な見地からも、訴えたい。
全文はこちらのブログ記事をご覧ください。
お書きになったのは、田久保裕一さんという、国内外でご活躍されている指揮者の方。
もうメッタ切りですね。
僕もたいがいブログは遠慮ないほうですが、田久保氏の憤りがこの文章からひしひしと伝わってきます。
★これがAKB48公式で配信されている「願いごとの持ち腐れ」確かにこりゃコンクールで使える"合唱曲"じゃないね★
【MV】願いごとの持ち腐れ Short ver. / AKB48[公式]
さて、これは田久保氏だけの怒りなのでしょうか。
どうやら全国の中学校の合唱指導者から、同様の批判が噴出しているようなのです。
田久保氏は、この「Nコン問題」についての全国からの批判の受け皿を設け、取りまとめのうえで既にこの4月、NHKに申し入れを行っています。
(申し入れ書全文はこちらから)
その際に添付された意見書にまとめられた教育関係者・音楽家等からの批判意見は全部で56件。
どれも長文で、いずれも極めて辛辣です。言いっぱなしの一言批判ではない分、この56件という数字は重い。
(意見一覧はこちらからご覧いただけます)
また教育音楽界の重鎮である作曲家の若松歓氏も、田久保氏とともに今回の問題について立ち上がった方。
若松先生のお考えはこちらのブログ記事をご覧ください。
さてNHK、どうする!?
■NコンのJ-POP化路線は9年前から始まっていた
アンジェラ・アキさんの歌う「手紙~拝啓十五の君へ~」という曲が、Nコン中学校部門課題曲として書き下ろされたのは、2008年のことです。
当時は、初めてJ-POPが課題曲になった、ということで、関係者の間で大きなインパクトをもって受け止められました。
中学生たちも、学校で公にJ-POPを歌う、ということに興奮していたと思います。
好きな方は、カラオケで歌ったこともあるんじゃないでしょうか。
曲自体も皆さんご承知の通り名曲で、NHK「みんなのうた」で4か月という異例のロング編成。アンジェラ・アキさん自身もこの曲で紅白歌合戦に2年連続出場。
アンジェラ・アキさんと中学生たちの、歌を通した心の交流を描いたドキュメンタリーも、数年かけて3度も制作されました。
その後、阪神淡路大震災メモリアルとして某CMソングになったり、映画の主題歌になったり。
楽曲の広がりはNコン課題曲という枠を超え、関係者が誰も想像すらしていなかった次元にまで達し、大ヒット。
当時の担当プロデューサーは大きな手応えを感じたことでしょう。
Nコン課題曲にJ-POPを起用する流れが出来たのは、この曲の成功体験からだったと推察します。
以来今日に至るまで、9年間連続でJ-POPが中学校部門の課題曲になり続けました。
NHKとしては、昭和30年をピークに参加校が減り続ける中で、なんとかNコンの権威を維持し、あるいは勢いを回復しなければならなかった。
なぜなら!?理由は大きく2つあります。
1つは、NHKというのは受信料制度で成り立っているため、常に若年層の接触率を高める努力をしなければならないからです。
彼らがやがて勤労者世代まで成長したとき、NHKとの接触経験が濃密であればあるほど受信料を払うことに抵抗が少なくなります。
もう1つは、公共放送として、学校教育に貢献することがNHKの責務だからです(放送法に定められている)。
「合唱」というのは、音楽教育の中でも極めて重要な位置付けです。
学校教育への貢献が義務付けられているNHKとしては、このジャンルを牽引していかなければいけないという社会的使命がある。
Nコンは、合唱分野へ貢献する事業として揺るぎないコンテンツです。これをなんとしても活性化しなければならない。
「手紙~拝啓十五の君へ~」の成功に、NHKが飛びついたとしても、この時は誰も責められなかったでしょう。
当時は、学校現場でも概ね好意的に受け止められていたようですし。
■提供される楽曲が年々「合唱曲」ではなくなってきたことが専門家を苛立たせる結果に
ただ、今回の学校関係者・音楽専門家たちの批判意見を読んでいくと、その趣旨は概ね「やり過ぎた」ということに集約されるようです。
要するに「NHKは調子に乗り過ぎ!いい加減原点に返れ!」ということです。
「手紙」以降、主なものだけでも「YELL」(いきものがかり)、「証」(flumpool)、「fight」(YUI)、「友~旅立ちの時~」(北川悠仁※ゆず)、「桜の季節」(ATSUSHI※EXILE)、「プレゼント」(SEKAI NO OWARI)
などなど。
もともと、J-POPと合唱では、発声法も異なるし、そもそも楽曲自体に「合唱」の要素がないものを、無理矢理編曲で合唱パートを設けているだけ、という苛立ちが、多くの専門家にはマグマのように溜まっていたそうです。
そこに来て今回発表されたのがよりにもよってアイドルが歌う「流行歌」。
ネガティブなタイトルから始まり、学校現場の先生たちが「意味がまったく分からない(意見一覧より)」と嘆く秋元氏が付けた歌詞。
その歌詞とまったくちぐはぐで「どう指導していいか分からない(意見一覧より)」と批判されるメロディライン。
とどめに、模範演奏にすらならないAKBの付け焼き刃的合唱を聴かせられて、ついに合唱専門家がブチ切れた、というのが今回の顛末です。
(※NHKではこの批判噴出を受け急きょNHK東京児童合唱団ver.の模範演奏を公開しました。当初は音声のみ。あまりに急すぎて暗譜できなかったものと思われます。)
念のため付け加えておくと、AKBのメンバーたちだって、まさか自分たちがたった一日で合わせなければならなかった合唱が、全国の専門家に「模範演奏」として音源提供されるとは思っていなかったでしょうから、彼女たちもある意味被害者です(実際のところはせいぜい"デモンストレーション"程度に思っていたんじゃないかと)。
だってAKBといえば「口パク」で有名じゃないですか。もともと歌唱レベルは高くないから(ビジネス的に求められていない)、音楽番組やライブで「生歌」で歌うことを想定されてないグループです。
それに基本的にAKB系の楽曲は「合唱曲じゃない」。基本は単線斉唱(要するに同じメロを多数の子が一斉に歌う)曲だから、普段から合唱の訓練は受けていない。
ガチンコの合唱曲に求められるポリフォニックなんて、彼女たちには意味すら分からないでしょう。
れらpはツインボーカル曲とかいっぱい作りますから、その辺の概念は承知していますが、これをレコーディングすることがいかに至難の業であるか!?
れらp曲をレコーディングしたことのある歌い手さんならよくご存じだと思います。
■じゃあなんでAKBに頼んだのか?密かに進行していたNコン商業化路線はこれで潰(つい)えたのか!?
実はNHKは2013年10月からBSプレミアムで『AKB48 SHOW!』という、AKB接待番組(笑)を放送しています。
これ、視聴率メチャクチャ悪いそうです。
民放ならとっくに打ち切られているレベル。
なんで続いているかっていうと、そもそもBSなんて視聴率あんまり気にせずに実験的番組をバンバン投入できる畑だし(その中からヒット番組が生まれる可能性がもちろんある)、なんといってもAKS(AKBグループの運営会社)との繋がりを維持するためにはレギュラー番組をひとつ入れ物として用意しておくに越したことはないからです。
なんせ若年層の接触率を上げなきゃいけないNHKにとって、AKBグループというのは確実に貢献してくれる存在です。
このレギュラー番組があればこそ、安定してメンバーをいろいろな番組やキャンペーンにブッキングできる。
タレントブッキングなんて所詮担当者同士の繋がりで成り立ってるようなもんですから。
AKSにしたって、全国ネットワークのNHKにレギュラーを持っているというのは非常に大きなアドバンテージになります。
たとえば旬を過ぎたお笑い芸人でも、「天才てれびくん」(Eテレ)に出演していることで、全国の小学生からは絶大な認知を受け、民放のバラエティで今現在ブイブイ言わしている旬の芸人なんかよりよっぽど全国区の知名度が高い(=高い営業ギャラで生活できる)という現象が起きるんですから。
それに、繋がりを絶やさないことで別班との顔つなぎも容易となり、その結果として突如として大河ドラマや朝ドラなんかにAKBメンバーが出演したりするわけです。
NHKのポスターやら広報スポットやらにもAKBメンバーしょっちゅう入ってるでしょ。
この辺も、ほぼすべてそのラインからのブッキングだと思います。
とはいえ、最近AKBもジリ貧です。
今の持ちつ持たれつの関係は、あくまでAKBが「売れっ子」であることが前提です。
NHKだって、売れないアイドルをいつまでも囲っておくわけにはいかないでしょうし、AKSだって、彼女たちが売れているからこそある程度NHKに我儘を言えるわけです。
ここらでアンジェラ・アキ再び!と誰かが絵図を描いた可能性は大いにあります。
そしてNコン担当プロデューサーに「次はAKBでどう?」と囁いた。あるいは、話を持ち掛けたのは逆で、AKB担が飛びついたか…?
いずれにせよ、そこに学校音楽における「合唱」を真剣に考える、という配慮はなかったでしょう。
もちろんこれはあくまで仮説ですから、本当にこういう遣り取りがあったかどうかは分かりません。
ただ…状況的には一番すんなり想定できるシナリオかな…と。
まあここまで炎上した以上、もう派手には動けないだろうな~…という気はします。
AKBさんも、今回の曲では今後あんまりえげつない宣伝はしないほうが、反発も少なくなるでしょう。
■学校現場の空気を読み違えたNHKはせめて全国大会でAKBのゲスト出演を取り止めたら?
このNコン、実際に学校の先生たちと直に接し、コミュニケーションを取っているのは、NHKの中でも「事業担当者」と呼ばれる職責の方たちです。
どこのテレビ局や新聞社にも同様のセクションはありますが、要は「イベント屋」さんたち。
会場の準備から審査員のブッキング、当日の運営までイベントを全部仕切ります。
んでこの人たちが学校からの参加申し込みを受け付ける窓口になるし、コンクールの前に行われる参加校説明会も取り仕切ります。
当然ながらコンクール当日の審査集計も行うし、アフターケアも行う。学校の先生たちからの相談も随時受ける。
ところが、Nコンの課題曲を決めたりする、いわゆる大会そのものの演出を決めるのは、こうした事業部門ではなく、なぜか番組制作部門の人たちなんです。
まあ最終的に「番組にする」、という一点をもって、伝統的に番組制作部門が演出を行うというスキームになっているんだと思いますが。
残念なことに、この番組制作部門に所属するディレクターやプロデューサーは、事業担当者のように学校サイドと日常的にきめ細かいコミュニケーションを取ることがほとんどない。
当日会場に行って、ささ~っと収録して終わり、ってなもんです。
下手したら一言も学校関係者と会話を交わさない可能性だってある。
こんな制作体制じゃあ、とてもじゃないが学校現場の生の声、というか空気感、みたいなものが東京の親玉プロデューサーのところに上がるとは思えませんね。
だから案の定空気を読み違え、今回みたいな事態を引き起こしたんじゃないかな、と思います。
★オタの世界では毒にも薬にもならなかった作品を「空気アニメ」と呼ぶんですが今期はコレだと思う★
さてさて、もう今年のNコンは動き出しています。
おそらく全国の参加申し込みは、ちょうど今くらいの時期に全国各地のNHK放送局で締め切られている。
物議を醸した中学校課題曲も、全国各地の大会で数千人の中学生が歌うんでしょう。
指導の先生方は、四苦八苦しながらもなんとか仕上げてくるわけです。
地方大会、ブロック大会、そして全国大会まで勝ち上がってきた中学生たちは、なんだかんだ言いながら、おそらく半端なくクオリティの高い演奏を披露してくれるはずです。
だからNHKは間違っても、NHKホールで行われる全国大会に「恒例だから」とか言ってAKBの子たちをゲストとして登場させ、中学生たちの前で歌わせる、なんてことがないようにお願いしたいな、と思います。
そんなことしたら、どう考えても公開処刑ですよ!?
半年間にわたって徹底的に練習してきた筋金入りの合唱部の子たちを前に、一日二日合わせただけの、合唱の訓練なんて何も受けていないAKBの子たちがエキシビション演奏を披露するなんて、とんだ罰ゲームです。
残念ながら、二匹目のドジョウは今回の曲に関しては現れないと思います。
コンクールというのは、真剣勝負の世界。
しかも関わっているのは、声楽・指揮・作曲・音楽教育などの専門家ばかり。
さすがのAKBでも、今回は荷が重すぎたかもしれませんね。