デコにちは★
今回は、昭和館でアカデミー賞2大作品を堪能しました♪ の巻。。
サブタイトルは、
〜(うにゃうにゃ)関係ないけどまずはトラック野郎を語らせてください〜(うにゃうにゃ)の巻です!
まず、三月に鑑賞した二大上映作品とは。。
ひとつめの作品は、当ブログ「イケてる大人計画」で、ずっと話題になっていた、エムPさんオススメ映画
「湯を沸かすほどの熱い愛」
風谷南友さんも、ご覧になっていました。
私も観たい、観たい!と思っていたら、思いが通じたのか、作品をDVDではなく、映画館の大スクリーンで鑑賞できる機会に恵まれました。
しかも、私がひそかに、絶対にこれだけは観たい。。と、マークしていた、吉田修一さん原作の作品
「怒り」
との、豪華二本立て♫ うれしすぎます。
東京から福岡へUターンしてきたばかりの私に、そのような機会を与えてくださった映画館は、創業77年という歴史を持つ、北九州市の「昭和館」。その名の通り、昭和初期からフィルム上映を行ってきて現在に至る、全国屈指のレトロな映画館なんです。
ご存知のように、平成の今はすごい勢いで映画のデジタル化が進んでいますから、フィルム上映ができる設備と、熟練した技師を抱える映画館というのは、全国に100軒もなくなってきているようなので、ほんとうに貴重な存在なんです。
昭和館のある場所は、以前私が「相棒IV」エキストラ参加の回で書いた、「東京から来た人をまっさきに案内したい場所」・旦過市場がある、小倉北区の旦過です。
小倉北区・旦過の界隈には、全国で初めて24時間営業を始めたというスーパーマーケット「丸和」があったり、その真向かいに、あの超絶バブリーな螺旋階段が目立つ、丸源ビル(総資産1000億越えだった有名実業家・北九州市出身の川本源司郎氏)の廃墟があったりと、ぐるりと見渡すだけで、近場になかなかカオスな世界が密集しています。
昭和館の、風情あるチケット売場がこちらです。切符を買いながらのぞくと、チラリと見える、発券に使われている、ところどころ錆びたブルーグレーの機器も、かなりレトロな感じです。もしかしたら、創業当時のものなんじゃないかなあ。
昭和館は、「昭和館1」と「昭和館2」の、ふたつの映画館を併設しており、
一作の映画鑑賞が1800円の時代に、1100円払えば、なんと2本の旧作品を観ることができるんです。 日によっては、900円で2本の場合も。
はたまた、無料になる場合も。
こんなにサービスしてくださって、嬉しいやら、申し訳ないやら。。
ありがとうございます、昭和館さん!
〈2本立てについて〉
45歳以上の方なら、ご存知かと思いますが、昔は映画といえば2本立て、3本立て、ときに5本立ては当たり前でした(北九州だから?)。私が中学生のときは、日曜日が来るたびに、映画を観に行きたくてウズウズしていて、
今週は「トラック野郎」観に行きたいな〜♬
裏は、なんだろう?
って、必ず言ってました(笑)
レコードのA面に、B面がついてくる感じです。カップリング?
私こと鈴山キナコは、5月で55歳になりました。そんな年代です。
映画をなにより楽しみにしていた当時(1975年頃)の私は、女の子なのに、トラック野郎に熱狂していて、デコトラのプラモデルを組み立てるのにハマってました。鈴山キナコのデコの原点は、デコトラだったんですよ(笑)

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菅原文太さん演じる一番星こと星桃次郎の性格が、とにかくかわいくて、かわいくて。
本人はモテたくて必死にカッコつけてるのに、ヘタなギャグですべったり、おしゃれしたつもりが、慣れないファッションでキテレツな格好になってたり。
男らしくて、ニ枚目な文太さんにしては珍しい、三の線の役柄が意外にハマっていて、相棒としていつも桃さんと一緒に走る、やもめのジョナサンこと愛川欽也さんが、そんな桃さんを親分として慕っていて、理不尽なことでもなんでも、はいはい言うことをきく姿も愛くるしく、ふたりの友情に涙が出そうなくらい心を奪われ、ふたりの人間性を愛していた私でした。
だけどそんなアホな桃さんも、トラック野郎としての仕事(運送業)だけは他の追随を許さず、映画のラストあたりでは毎回、お約束の、仲間の運送トラブルがぼっ発。
「あと一時間しかない!間に合わない!」
という絶望的な状況の中、普段アホな桃さんが
「俺がやる!!」
と、前に出て、ジョナサンや仲間たちから
「桃さん無理だよ!こんな台風の中」
「桃さん死んじゃうよ!」
と、口々に心配される中、無言でトラックに乗り込みます。
桃さんのデコトラは、嵐の中、過酷な山道を走り、美しいデコレーションは泥にまみれ、木の枝がかすってキズついたり、むちゃくちゃんなります。
後からついて走るジョナサンや仲間たちが、無線で道の状況など伝え、桃さんを応援します。
私が号泣するシーンは次です!
ひたすら走り続け、ドロドロ、ぐちゃぐちゃんなった桃さんのデコトラ。。もう間に合わない?間に合う?緊迫した状況の中、真っ暗なトンネルを通過するシーン。
ここで桃さんは、デコトラの電飾をビッカビカに点けるんですよ。
急いでいるのに。疲れ切っているのに。誰も見てなくても、意味がなくても、トンネルの間だけ、いつものように、ド派手な電飾を点ける。
桃さんのトラック野郎としての心意気です。(書きながら思い出して泣いています)(笑)
私が、なぜデコを始めるようになったのか。
質問されると、トラック野郎に話が行きますから、そこから火がついて、毎回、熱い語りが始まってしまいます(笑)
パティシエ・辻口さんとのスイーツ対談でも、トラック野郎の話題が出てしまいました(笑)
(続く)