今日の【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】…「音楽界に多大な影響を残し」、実は、最近お亡くなりになっていた2名の「縁の下の力持ち」についてのお話。一般の音楽ファンはなかなか耳にしなかったお二方ですが、川村ケンスケは、この訃報を聞いて、残念な気持ちでいっぱいです…。
ちょっと、専門的なハナシに突入しますが、音楽業界に、こういう方々もいた!ということを、ご理解いただこうと、思っております。ぜひご一読を!
このお二人です。
今日は、まず、お一人目のかた…
www.excite.co.jp
マスタリング・エンジニアの、トム・コインさん(享年62歳)。
マスタリング、って、近年頻繁に聞かれるようになった言葉、ですね。
ものすごく簡単に言うと、完成した「音楽(近年では「データ/ファイル」として完成されますが)」を、最後に「コンテンツ」として世に送り出すにあたって…
その「ファイル」を、最後の最後に「加工」する役割の人、です。
…うーん、ちょっとニュアンス違うか…。
例えば、
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(しまった、たとえとして書いたが、書くには長い(涙)なまえだった…)、
(トム・コインさんが、この「サージェント・〜」に関わったわけではありませんので、そこはご注意…あくまでわかりやすい例として、取り上げています)
50年前に、今でいう「アナログ盤」で発売されました。
その「サージェント・〜」は、1987年に「CD」という形で、再度発売されました。
このとき、
1967年に作った「音源」が収録された「アナログのマスター・テープ」…
(サイデラ・マスタリングさんのHPにあった写真です)
…から、CD用の「デジタル・データ」を作り、その「データ」をCDに収めて、発売したことになるわけですが。
そのCD、2009年に「発売停止」になり、改めて「マスタリングを施された」、「サージェント・〜」が発売。
2009年に行われたのが、「マスタリング作業」でして、1987年の「デジタル・データ」とは違う「デジタル・データ」を作ったわけです(1967年の「アナログのマスター・テープ」からデータを作り直した)。
ただ単に、「あなたの持っているカセット・テープの音を、デジタル化しましょう!」
みたいな、「移し替え」作業、ではなく。
「アナログ・レコード」を聞いた時のような「音圧」、「音質」、「あたたかさ(これはちょっと怪しいが)」を、CDとかの「デジタル・データ」で聞いたときも、感じたい!
そんな目標で、「音を加工」する!
それが、(というか、それも)「マスタリング」という作業(いわゆる、「リマスター」ってやつですね)。
または
(以下が、一般的に「マスタリング・エンジニア」が行う作業ですが)、
レコーディングというのは、1曲ごとに「仕上げる時期も、仕上げた人」も「異なる」、そういう作業でして。
その「いわば、ばらばらな」曲/音を、例えば「1枚のCD」なんかにまとめると、その「ばらばらな」感じが、困っちゃうことも、あるわけで。
そんなときに、「マスタリング・エンジニア」が、それらの「ばらばらな」曲=音楽ファイルを、通してスムーズに聞けるように「加工」して、並べる(曲と曲の間を決めたり、とか)、そして、その「音」が
★ちっちゃいスピーカーできいたとき
★ラジオを聞いたとき
★イヤホンで聞いたとき(のことは、考えているのかな、そういえば)
…、と、千差万別な環境で聞かれたときにも、「いいなあ!」って思ってもらえるように「加工」する、
そういうことも、「マスタリング」のお仕事です。
その「マスタリング」という仕事の超一流!…トム・コインさんが、先日亡くなっていた、と。
この情報は…
サウンドアンドレコーディングマガジン、2017年7月号で知りました。
トム・コインさんのお仕事で、映像大好きkkがたまさか「クロス」したのは、これになりますね。
Hello — 安室奈美恵__安室奈美恵__MV高清视频在线观看_MTV歌曲_乐视视频
安室奈美恵さんの「Hello」。
「Play」というアルバムに収録されています。このアルバムの「マスタリング・エンジニア」が、トム・コインさん。
なので、「Hide & Seek」も、「クロス」したお仕事、なのですが、これは動画がなかった…。
R.I.P。
See Your Music!
最近は…
こういう風に、いろんな「観点」から、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!と思い。
かつて、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】を書いています。語り口の声は小林克也さんをイメージしてますが…。
では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!
最後は、淀川さんで。
(淀川さん、いいなあ…)
で、
ついでに、川村ケンスケの「黒方面・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)
こちらもぜひどうぞ!
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それらの映像を、プレイリストにしてみました。
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