音楽映像の「まだまだ知られていない名作」「名作家」、見てみたくないですか?
音楽を映像化するという試みは、はるか昔から行われていたようで…今日は、そんな作品たちの中の1本。見つけたのは、オスカー・フィッシンガーという作家。見てみましょう!
たとえば、この、Oskar Fischinger(オスカー・フィッシンガー)さんとは…
…なひとだそうです。
約50本のショート・フィルムと、800の絵画を残した、音楽抽象アニメーションを作り続けた、映像作家です。
ハリウッド時代には、音楽と映像の同期による、「光学詩(Optical Poem)」というタイトルの映像作品を残し、
あのディズニーの超問題作「ファンタジア」で、バッハのトッカータとフーガ ニ短調 の映像をデザインしたが、ディズニーが「もっと『具象的な』表現」を求めて、フィッシンガーのデザインを変更したため、フィッシンガーは「クレジットを残さず」作品を降りた(WIkipediaより)、という逸話も。
ディズニーがらみだと、気になりますね!
なにしろ、面白い映像表現を、われわれ映像制作者に残してくれました!
見てみましょう!
An Optocal Poem!by Oskar Fischinger。
1938年の作品です。
(映像の英語の翻訳より)
<<切り抜いた「紙」を、(見えないよいうに工夫した)ワイヤーで吊り下げ、いわゆる「コマ撮り」をして、作って行ったそうです。リストの「ラプソディー」とかなりシンクロするように>>
<<想像上の「外宇宙」を旅するような、そんなイメージを思わせます>>
<<アメリカのメジャーの映画スタジオと組んでつくられた、フィッシンガーの唯一の作品です>>
だから、MGMのオープニングが、ついているのですね!
で、本編の冒頭についている言葉の翻訳は、こんな感じ。
<<われわれは、音楽を聴くと、必ずと言っていいほど、なにかしらの「色や形」をイメージするものだ。今からご覧いただくこの映像は、全く新しい科学的な実験と言える…その目的は、そのイメージされた「色や形」を、「映像という形式」にしてしまうことである>>
…むむむ、凄そうだ!!!
見てみると…
え?
これがホントに切り抜きの「紙」のコマ撮り???
すごすぎる!!!
3:55くらいからのシーンの、「立体感」って言ったらいいのか…これも面白い!!!
5:20くらいからのシーン、いわゆる「モビール」みたいな、回転感!!!
そこから、まさしく「外宇宙(outer space)」へ!!!
こんな映像が、1938年にあったとは。
しかも、音楽とのシンクロ具合も、半端ない。
しかも、オスカー・フィッシンガーは、
フィッツ・ラングの映画「Woman In Ths Moon」の特殊効果も務めたらしいです。
CGもコンピューターもない時代、こういう表現をやることは、果てしなく時間がかかったことでしょう。
その果てにできた、このような美しい映像、その作り方や作っているときの様子に想いを馳せて、これらの作品を見る、というのも、また一興。
素敵な時間を過ごせることでしょう!!!
という、See Your Music!でした。
そうそう、
マガジンハウスの雑誌「ブルータス」…
で、巻末のほうで、このブログに似た「映像のコラム」が連載されていますね。
この【おすすめ音楽ビデオ】と合わせて、お読みいただいても、また一興、でしょう(そのコラムを、映像大好きkkが書いているわけではないけどね。雑誌では映像が見れない!のが残念だね)。
なかなか、「映像」のことを語っている記事やブログも少ないものです!
では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!
(淀川さん、いいなあ…)
で、
ついでに、川村ケンスケの「黒方面・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)
こちらもぜひどうぞ!
この「映像大好きkk a.k.a. 川村ケンスケ」は、こういうブログを書くことが専門ではなく、実は、いろんな種類の映像の仕事をしております。
それらの映像を、プレイリストにしてみました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
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