その、昨日…とは、どんなエントリーだったのか…1度おさらいです。
…ということで。途中でハナシが終わっていたのでした(涙)。
おハナシしたかったのは、この方のこと!
伝説のギタリスト、成毛滋!(なるも しげる)(1947-2007)。
上の写真は、従ってかなりお若い頃のお姿。
わたくし 川村ケンスケ が、テレビ番組の収録でお会いした頃は、こんな感じで、まあ晩年もこういう感じだったことでしょう。
Wikipediaでは、このようになっております。
前回の記事で書きましたように、川村ケンスケ は、1990年代にフジテレビ深夜で放送されていた伝説(?)のギター専門番組
(のちに、ギター専門バラエティ、になりましたが)、
「寺内ヘンドリックス」を作り、放送1、2回ですぐ「クビ』(涙)になり、結果、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオのディレクターの道に進んだわけなんですが…
(運命やのう…)、
その「寺内ヘンドリックス」の中の1コーナーで、成毛滋 a.k.a. Dr.シーゲル(a.k.a.の使い方、合ってる?いつも、どっちがどっちかわからなくなる…)さんに、出会いました。
このYouTubeの動画は、川村ケンスケが当時「編集仕上げ」したものではないですが、まあ、コーナーの趣旨や骨子は、こういうことでした。
では、ご覧ください。Dr.シーゲルの異常な愛情、わたしはいかにしてギターをこんなに弾くことができるようになったのか!(って、感じで、当初はコーナーを作っておりました)。
全部見るのがしんどいぜ!という方は、3:00以降でも!
アメリカ南北戦争時の、北軍と南軍のテーマ曲を同時に弾く、チェット・アトキンスのエピソードを、小噺風にしたてて、「すげー」って感じのギタープレイを披露されております。
そしてそのあとは、ギターを平たく置いての「ライトハンド奏法」(とはもう言えないね、これだと)による、名・迷演奏の数々…笑。
こういうシャレ、が好きなのが、昔気質のミュージシャン、って感じがして、いいですね!
えーっと、
ライトハンド奏法、ってなんじゃい!という向きには(もちろん、いらっしゃることでしょう)、ライトハンド奏法といえば、このお方!
2:24からのカット。右手は通常、弦をピックで弾きますが、この奏法では、左手が本来押さえるべき「指板(ネック)」を、右手の「指」で押さえて音をだす、ということで。
(ってここまで書く必要なさそうですが、なにしろ最近ものすごい若い人たちと話ししていると、こういう過去の音楽や映像に触れていない人が多いので、念のため、な、書きっぷりです)、
このギターソロのあと、オーバーハイムという(当時の)超高級シンセサイザーを弾くシーンがありますが、そこも、比較的早弾きで驚き。
(一時期、いわゆる「自動演奏でやってる」というハナシもありましたが。どうなんでしょう?)
成毛さんも、前回書きましたが、あのロックン・ロール・レジェンド、チャック・ベリーが来日した際のバックバンドに参加。なぜか、オルガンを弾いたのだ、という逸話をお伺いしたので、ほんとうにデキるミュージシャンは、どの楽器もたいていこなせるのだなあ、と、思う次第です。
もうひとつ、Dr.シーゲルの映像を!
もちろん、YouTubeに、数多く残っていますので、興味のある向きは是非ごらんになってくださいね。
この映像に限りませんが、とにかく研究熱心で、厳密。
なぜそうなるか?
成毛さんが(エレキ)ギターに出会った時、もともとのエレキギターの発祥の海外の地から学べる情報は、レコードくらいしかなかったわけで。
おそらく、いろんな雑誌の写真や、レコードを死ぬほど聞いて考えて、で、
「これがおそらく正解だろう!」という、「持ち方、弾き方、セッティング」を身につけて行ったのだろう、と。
結果、その「学んだこと」を伝える際に、学んだ時の厳密さとおなじ厳密さで、人に伝えて行った、ということでしょう。
その厳密な教えに、当時のアマチュア(のちに日本の音楽シーンの礎を築くことになる数々のプロフェッショナル)ミュージシャンは、のめりこみ、学んだ、ということですねー。
川村ケンスケ が、ご本人にお会いした時、その左手にサポーターを巻いており、
「手首、どうされたんですか?」と聞いたところ、
「いやー、スウィープを極めてたら、やっちゃってねえ!」と高笑い(だけど、目は笑ってない…笑)。
1990年代初頭、上記「ライトハンド奏法」につづく、ギター奏法の新潮流が訪れておりました。それが「スウィープ」。読んで字のごとく、「掃くように」6本の弦を奏でる奏法。
右手に持ったピックで、弦を「下方向に」弾き、次の音は「上方向に」弾く、というように「上」「下」を交互に弾いていく奏法を「オルタネイト・ピッキング」なんて言いますが、この「スウィープ」は、それを「一方向だけ」に動かして弾く、という、当時の川村ケンスケ(すでにその時に、時代に乗り遅れていた…涙)の想像を絶した奏法。
その当時の最新奏法「スウィープ」を、延々練習して身につけて、腱鞘炎になっていた、当時45歳くらいの、ミュージシャン、それが、成毛滋、Dr.シーゲル!だったのでした!
合掌!
…な、See Your Music!でございました。
おそまつおそまつ…。
では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!
(淀川さん、いいなあ…)
で、
ついでに、川村ケンスケの「黒方面・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)
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