☆この文章を目に留めて下さり、誠にありがとうございます☆
・武士として、悪縁も斬り捨てます・
◇実際の縁斬り抜刀の様子はコチラから!!◇
エムPさんの記事にあるように、自分も愛して止まないものがあります。
それは、勿論
★★★日本刀、です★★★
◆強靭で、美しく、決して自分を裏切らない◆
いわば、相棒です。
ひとたび、祈りを込めればたちどころに悪縁、悪運も断ち斬る心強い味方です。
エムPさんの記事ではG-SHOCKの歴史と開発者の熱い想いに触れられています。
心に誓った、熱い想い。
この記事を読んで、一組の男女のお話を思い出しました。
時は江戸時代、一人の染め物職人の青年が居ました。
名前は、久蔵(きゅうぞう)、11歳の頃よりずっと染め物職人の親方の所に弟子入りして26歳になっても遊び一つ知りません。
真面目一筋。
ところがそんな彼が、3日も作業場に出て来ません。
親方は、とても心配しました。
住まいに向かえば、布団を被った久蔵が寝込んでいます。
『おい、一体どうしたんだ!?』
尋ねた親方に久蔵は答えます。
『3日前に先輩に吉原に連れられて、たまたま花魁行列を見かけました。そこで目にした高尾太夫に一目惚れして、何を見ても高尾太夫に見えてしまうのです・・・。たった一度で良いから高尾太夫と会って話をしてみたい・・・。』
重度の恋煩い
遊びも知らない久蔵に、絢爛豪華な女の世界を見せてやろうという先輩職人のお節介が招いた事態でした。
親方は心を打たれます。
11歳から真面目に奉公しているこの青年の願いを一つ叶えてやりたい、と。
しかし太夫に会うには高額なお金が掛かります。
久蔵の給料の3年分、10両は必要でした。
『久蔵、必ず高尾太夫に会わせてやろう。10両は必要だから元気を出して作業場に出て来い』
それを聞いた久蔵、やる気を取り戻して作業場に向かいます。
元々が真面目な男が更に熱心に働きました。
職人の世界は、高給ではありません。
爪に火を灯し、食うや食わずでお金を貯めます。
『高尾太夫に会いたい・・・。』
久蔵を動かすのはその想いだけでした。
遂に3年が経ち、久蔵の貯金は10両を越えて13両になっていました。
親方は約束を守る為に、知人で遊びにこなれた粋人で有名な医者の先生を久蔵に会わせます。
医者の先生が言いました。
『久蔵さん、あなたを金持ちのボンボンに仕立てるから任せておきなさい。太夫は頭が切れるから決して余計なことは喋らず、はい。はい。とだけ答えなさいよ。』
花魁の最高位たる太夫は、ただの美人ではありません。
教養を兼ね備えた、まさに才色兼備。
大名ですらフラれてしまうプライドの高い女性です。
医者の先生と連れ立って、歩き方からボンボン風に直されて高尾太夫のいる三浦屋へ向かいます。
普段、一見では絶対に会わない太夫が今日はたまたま機嫌が良いのか会ってくれると言うのです。
大名の相手ばかりで飽きたから、たまにはそんなボンボンに会っても良い、という理由でした。
医者の先生が準備してくれた着たことも無い高価な着物、帯、履物に身を包み高尾太夫を自分の座敷で待ちました。
静々と襖の向こうの廊下から衣擦れが聞こえてきます。
襖を開けたその姿は、紛れもなく恋い焦がれた高尾太夫です。
医者の先生は、たった一つ教え忘れがありました。
【お辞儀をするな】です。
久蔵にとって雲の上の存在である高尾太夫に、彼はとっさに手を付いてお辞儀をしてしまいます。
たったそれだけで、高尾太夫は目の前の男の素性を見抜きました。彼は染め物職人だ、と。
さすが鋭い女性です。
初回は、顔合わせでお終い。太夫の好みで無ければ次は会えません。
型通り、高尾太夫は久蔵に尋ねます。
『次は、いついらっしゃいますか?』
久蔵は感極まって、泣き出します。
『ここへ来るのに3年お金を貯めました。次に会えるならばまた3年後。それまでにあなたが誰かに身請けされたらそれまで。だから、次はありません。』
自分は金持ちでは無いこと、医者の先生に頼んで何とかボンボンに仕立てて貰ったことを久蔵は全部話してしまうのです。
高尾太夫は、怒りもせず涙を流してこう言いました。
『自分はお金を積まれれば、男と枕を共にする卑しい女です。そんな私を3年も想ってくれる人がいるとは思いませんでした。たとえあなたが染め物職人でも、私は嫁ぎたい。年季の明ける来年の春まで待ってくれますか?』
久蔵がお辞儀をしたとき、ほんの一瞬だけ見せた指先に着いた染め物の染料から久蔵が染め物職人であることに、高尾太夫は気付いていました。
久蔵の純真な熱い想いに、高尾太夫は感激したのです。
そっくりお金を返されて、夢見心地で久蔵は三浦屋を後にしました。
このお話を読まれて、あなたはどう思われましたか?
次の年の春に、高尾太夫は久蔵の所に来たと思いますか?
久蔵は、高尾太夫の言葉を信じて、以前にも増して熱心に働きました。
自分が11歳からしてきたことは、染め物。
それで高尾太夫を食わせて行くんだと心に誓うのです。
お前が哀れだと思って、高尾太夫はお金を返してくれたんだ。来るわけが無いだろう・・・。
金持ちに身受けされる時に有利になるように、自分が慈愛に満ちた女だと、周囲に印象付ける為に久蔵を利用したんだ・・・。
そんなことも言うものもいました
周囲は久蔵にそう言いますが
久蔵は高尾太夫を信じて待つのです。
★★★★★★
そして、ある春の日。
久蔵の店に一人の女性が訪れます。
元、高尾太夫です
彼女は年季の明けるまで、身請けの話を全て断って来たのです。
久蔵の許に嫁ぐ為でした
久蔵と高尾はその後夫婦になり、二人で考案した染め物がとてもよく売れて幸せに暮らしました。
高尾は久蔵より長生きし、3人の子宝に恵まれ80歳程で亡くなったと言われています。
このお話は実話です
ここで、大切なことは、約束に証文が無いという事です。
口約束と謂えども、約束には違いありません。
昔から日本人は約束の重みを知っていました。
そして、指切りげんまんという風習も吉原の遊女が発祥とされています。
■自分は傷だらけになりながらも、少女を護ると心に誓った熱い想い■
★★迫力のアクションシーンで、見せてくれました★★
木村拓哉さん、主演
無限の住人
◎◎そして、いよいよ今週公開の作品◎◎
☆☆☆千年錆びないと言われる名刀を生み出す幻の鋼、玉鋼を巡って自分の村を護ると心に誓った青年、伍助の熱い想いの物語です☆☆☆
たたら侍
楽しみです!!
☆☆☆主題歌を担当されたATUSHIさんの美しい歌声は、神宿ると言われる日本刀に相応しいと感じます☆☆☆
人生は決してあなたを裏切りません。
あなたを待つ縁が必ずあります。
この文章を読んで下さったあなたの人生に、幸多きあらんことを。