昨日からの続きです!映像、もしくは、グラフィックから「音楽」を生み出す、というか、音楽を「記す」方法としての「グラフィック」とは?もしくは「音」という「物理的に固定されづらい」表現方法を「具象化」した「表現」とはなんだ?…という小難しいテーマを書いて見てます!
この人はいったいだれ?いつの人?
…と言う人です。
上記プロフィールによりますと、現代音楽作曲家で建築家、ですね。
映像大好きkk世代は、だいたい知ってる。YMOもしくは坂本龍一経由で。現代音楽といえば、ブーレーズかクセナキス!(単純!笑)(きっとこんなこと書いてると怒られるな、その筋から…)
一般的にはコンピューターを使って作曲をした、初めての音楽家とか言われていますかね?
この記事の流れからいえば、
どちらかといえば、音符ではなく、グラフィック的な表記で「音楽」を作り、表そうとした、先駆者です。
そのクセナキスの作品をどうぞ。
音は、いわゆるオーケストラな感じですが。
譜面ではなく、映像にあるように、こういう図表の形で「音を記す」ことにこだわったひとでした。
逆に、この「図表」「グラフィック」が「デザインとしてすごくいい!」と思うわけなんですが。どうでしょう?
かの著名な現代音楽家、ジョン・ケージも、似たようなアプローチはしていますが。
このジョン・ケージといえば、の、おそらくもっとも有名な作品は…
ですね。
一般的には、4:33の、無音の音楽、と考えられています。
にしても、驚くべき「記譜法」で、彼の音楽が表現されていますね。
なお、イエローマジックオーケストラ(YMO)のアルバム「BGM」は、アナログ盤のA面の1〜5曲目が、4:33、4:33、4:33、4:33、5:21、B面の1〜5曲目が、4:33、4:33、4:33、4:33、5:21、となっていたのに驚き、のちにこの「4分33秒」との関係性を疑ったものでした(これも、世代!ですね)
ブライアン・イーノの「Ambient 1 Music For Airport」のジャケットの裏にも、なんかそれ風なデザインがあります。
いいすね!
これらの音楽は、先日の記事…
…とは、ある意味、逆の表現方法かもしれません。
音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ、は、「音楽」を聞いて、それに(広義としては)「シンクロ」した映像を作っていく作業なんですが、そもそも、その「音楽」自体が「グラフィックな表現に基づいて、作曲されたりしている」場合は、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオの作り手としては、どう対応してしいったらよいでしょうか?
このあたり、考えてみると、とても面白いかもしれません。
で、
ついでではありますが、坂本龍一の新作「async」で、とりあげられていた「音響彫刻」も、取り上げてみたく。
これは彫刻、というか、やはり、楽器!ではあるのですが…
演奏、という概念にはハマらない、つまり、演奏者の意図には従わない、「偶然に奏でられる音」、それがおそらく「彫刻」ということになるのだろうな、と思います。
そして、
それが、たまたま現実世界で「物理的な『モノ』のかたち」になっている、と。
そっか、
この「彫刻」を「撮影」すること、それ自体が「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のようにも思えますね、想像すると…。そういうものも作ってみたい!
そうそう、
そのむかし、グラフィック・デザイナー、立花ハジメさん…
が作った「楽器」も、これに近いなあ。
…これが、アルプス1号、という名前でした。なんかいやらしい名前(笑)。意図的でしょうが。
なんか、
こういうことが「くそまじめ」に行われてたのが、80年だったのでしたね。
すごい時代だ。
もうこの楽器と、それを撮っている写真が、音楽映像的ですね。
こういうデザイン感覚を、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオにとりもどせたらなあ、とも、こころから思っております。
これも一つの、
See Your Music!ですね!
合言葉は、See Your Music!
では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!
ついでに、川村ケンスケの「黒・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)
こちらも!
この映像大好きkkは、こういうブログを書くことが専門ではなく、いろんな映像の仕事をしております。
それらをプレイリストにしました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
ぜひお読みください!