先日の記事では…
ということを書きました。
音楽を作るソフトや、音を「可視化する」機械やソフトが「表示する」画像が、映像作品になるという。
その記事では、
スペクトログラフを使った映像表現、その代表として、Aphex Twin=リチャード・D・ジェイムスの映像作品を紹介しました…。
さて今日は…
そこからの「芋づる」式発見、にて、こんなのもあったよー、てなことで、まずこの動画を紹介してみました。
スペクトログラフで、「映像作品」を作成する、ということ。
厳密に「リニアに」
(リニアとは…つまりは、まあ、ライブで/その場で音を入力していく、っていう意味と捉えてください)
作られたものばかりでは「なさそう」ですが。
でもね、なんだかこういうテイスト…画面に発光体が流れていくとか、そういう映像に憧れ、惹かれます。
そっか、昭和世代だからかな。
ブラウン管世代、とも言えますね。
…そうそう、
かつて書いた記事で紹介した…映像作家、コマ撮りの帝王、ノーマン・マクラーレン…
…彼の初期、フィルムに直接「絵を描いていた」作品群が、、この「スペクトログラフで作った映像」に、近い感覚があって。
つまりは、
その表現が、電気機器の中で行われている、という感動が、ありました。
そんな中で、YouTubeサーフィン(!)中に、Tycho(ティコ)というアーティストの映像に出会いました!
TYCHO / ティコ|LIVE INFORMATION|SMASH [スマッシュ] Official Site
サンフランシスコのアーティスト、ですって!
そっか、アメリカ、やるね!サンフランシスコのこういう音楽のシーン、今もしっかりあるんですね!うれしい(かつて、その辺りに住んでいたので…)。
そして、この曲/音楽ビデオは、少し前のものらしいですが…一発でハマる!
きっと、これは相当シンプルな方法論で作った映像です。
でも、音とのマッチがたまらないですね。
音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオとして、
こういう「インスタレーション」的な映像、
各「フレーム=コマ」が美しい!
…と思えるもの、は、なんというか、ちゃんとお金を出して購入して、壁にかけておきたい!(こればっか)
そしてこれも同じTychoの作品。
そんな、たいして、なにもしてない、映像なんですが…
…綺麗ですね、うん!
で、この手の「センターで流れていく映像」、で、いつも思い出されるのは…
このSF映画の金字塔作品。
映像の、4:19以降。このあたり、映画本編では、岩肌を空撮した素材を、このTychoの音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオのように「ソラリゼーション」っぽく加工して見せていたシーンがあった記憶があります。
このTychoの「Horizon」、なんといっても、音とのマッチングですね。そして色!デザインのチカラ
(といっても、映像を一から書き換えられるわけでもないだろうから、素材を選んでどう組み合わせるか、の勝負なのですね)。
映像大好きkkは、かつて、
「編集を『彫刻をするような気分で』やろう」と思ったことがありましたが、まさに、「目の前にある素材をどう処理するか」「組み合わせるのか」ということになるのかもしれません。
彫刻と違うのは、映像の編集は「常に『時間』が流れる状態で行われる、そしてその結果が『時間』とともに表現される」ということ。
彫刻は、「結果の中に『時間が内包されている』」(そういう意味では、写真もそう。絵画はちょっと違ってくるのかな。いや、絵画と彫刻が同じで、写真がちょっと違うのか)のでしょう。
同じTychoでも、これはちょっと違うかな。
具体的でない方がいい気が。
というか、そういう好みの方向性が、映像大好きkkには、強くある!ということなんでしょうね(スイマセン…)。
ということは、被写体として「人間」が出てくるとき、その扱いはかなり慎重に!と、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオにおいては、言えるのでしょう。
という、See Your Music!でしたよー。
では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!
ついでに、川村ケンスケの「黒・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…
(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)
こちらも!
この映像大好きkkは、こういうブログを書くことが専門ではなく、いろんな映像の仕事をしております。
それらをプレイリストにしました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
ぜひお読みください!