『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】第49回 音楽に映像を「つける」?音楽が映像を「つくる」?音楽ビデオの新たな世界が、意外なところにある、というハナシ。音と映像に興味ある人には、とても面白いはずなので。

音楽ビデオとは、「音楽に映像をつける」作業なのですが(当たり前のはなしです)、今回は「音楽が映像を『つくる』」という、あるいは、「音楽をつくる時に『映像を伴ったりする表現』」みたいなことに関して、書いてみようかと。

とっかかり…いわゆる、コンピューターで「打ち込み」で音楽を作る場合、かなり多くの「音楽制作ソフト」が、このウインドウを持っているはずです。

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これは、「打ち込みソフト」の「ピアノロールの画面/ウインドウ」(Cubase…キューベースというソフトです)。

左の縦列に「ピアノの鍵盤」があって、そしてその右側に、例えば「小節数」が数直線のように伸びていってる「グリッド」があり。

 

そこに、ペンツールで、(上記の画像で言ったら赤い)「棒」を書いて(置いて)いく。

 

再生すると、その「棒」のところで音が鳴る、という。

 

まあ、オルゴールの中身を想像してもらえるといいかもしれません。

 

打ち込みのソフトでは、MIDI(ミディ)という

「(主にシンセサイザーのあたりが中心となる、音楽の機材で)音を鳴らす情報」

を規定した「仕組み」にのっとって、

コンピューターからいわゆる「音源(シンセサイザーとかサンプラー」に演奏データが送られ、音が鳴る、と。

この仕組みが、今のパソコンを中心とした音楽制作の「基礎」部分になっておるわけなんです。

 

 

MIDIの仕組みを使った、ピアノロールで描いた絵が音を奏でる、という変則的な「音楽ビデオ」!がある…って言われて理解されるでしょうか?

 

そして、後半では、音楽がオシロスコープとかスペクトログラムという。音を可視化する機材で「映像を直接映し出す!」と言って、そのことがイメージできるでしょうか?…なハナシも。

 

 

まずは、

「ピアノロール」の絵が、そのまま音楽になってしまっている一例。

音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ、とは、逆ですね。

絵・映像が、音を奏でるのですから。

www.youtube.com

…わかりましたか?

 

縦線が通ったところの「棒」の音がなっているわけです。

 

先に「絵」を考えたのか、作曲してから微調整したのか…

 

それはそれらのハイブリッド、なのでしょうが。

 

 

昨日、4/27の記事…

ksmvintro.hatenablog.com

 …に書いたような、これこそ、映像が「家具」としてありえる、一つの可能性/方向性かな、とか思いました。

 

こういう「作品」をさらっとリリースできるようなことが可能になったらなあ(こういう専門的なソフトがいらないような、と言う意味です)。

 

 

そして、もう一個の異様な作品。

あのリチャード・D・ジェームズ/エイフェックス・ツイン

 

…こんな人。

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エイフェックス・ツイン - Wikipedia

(…こわい絵でごめんなさい。だって、こういうCDジャケットがあったので…)

 

…の、

「音楽で『スペクトログラム』に映像を映し出してしまう」作品!です。

 

スペクトログラムを理解する前に…

 

まず、それに似たような機材で、オシロスコープっていうのがあって…

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…ということで、このオシロスコープという機械に「音」を入力すると、

画面の「光った線」が、うにゃうにゃと動き始めるわけです。

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なんとなく、みたことあったりしますよね?

 

音を可視化するという…

まりは「入れる音によって表示される映像の形が変わる」 …

 

言い換えれば、

入れる音で「線の形や動きを決めることができる」ということなのです。

 

で、

オシロスコープに似たもので、「サウンドスペクトログラム」というのがあって、

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音の「低音から高音までの分布状況」を表す画像表示の仕組みです。

縦が、周波数(音の高低)。

横が、その音の時間的な推移。

 

これも、

上記オシロスコープ同様、音の形を表すもので、

逆に、入れた音で、この分布画像を変化させることが可能なわけです。

だからって…

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こんなことする?(最後までみてみましょう!)

音が、可視化されたら、ちゃんと映像になっているという!

 

さすがAphex Twin

エイフェックス・ツイン - Wikipedia

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このビデオは、音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオの歴史に残る作品ですね!

 

 

音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオの枠を超えて、コンセプトからして「アート」の領域に突入している、2作品をご紹介しました!

 

 

…な、See Your Music!でした。

 

 

では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!

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ついでに、川村ケンスケの「黒・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…

(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)

こちらも!

ksmvintro.hatenablog.com

 

この映像大好きkkは、こういうブログを書くことが専門ではなく、いろんな映像の仕事をしております。

それらをプレイリストにしました。

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お茶のお供に、ぜひどうぞ。

 

ぜひお読みください!