『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】第27回 ジャン・ポール・ゴルティエに、音楽ビデオがあった!ということはあまり知られていないし、YouTubeでも注目される位置に置かれていないし、いまこのことに着目する人もいないけど。

今日紹介したい音楽ビデオは…

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この人は、ジャン・ポール・ゴルティエさん!

 

今や、セブン・アンド・アイ・ホールディングスでもそのブランド「SEPT PREMIERES」で、2016年の春夏の商品をコラボする、ということになっているわけなんですが…

 

そんな、ジャン・ポール・ゴルティエさんに、音楽ビデオがあったのはご存知ですか?

 

某ブログでちょっと前に書いたのですが、改めてここでもご紹介!

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(ブログ取り上げ時のYouTube再生回数:22,679回)

Jean Paul Gaultier "How To Do That" (1989) です!

 

構図も色も、すばらしい!グリーンバックで合成なんだけど、なかなかこの感じに持っていけないなあ。

 

ビデオ中、1:07あたりとかは、まさに「Vogue!」。

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この曲は、 1990年ですから、ちょっと早かったのですね。

 

マドンナは、同じく1990年の「Blond Ambition Tour」で…

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ゴルティエにライブの衣装のデザインを依頼。

 

このツアーのドキュメンタリーもあって、それが

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この映画です。

 

Madonnaのいやーなところがふんだんに収められた(いや、意図的に、なんですが)とてもいい映画です。

 

 

おっと、

 

「How To Do That」に戻ると…

フランス語では、「H(英語のエイチ。フランス語ではアッシュ)」の音は発音しないので、

ハウ〜」ではなく、「アウ・トゥ・ドゥー・ザット」というふうに発音しているのが、印象的です。

 

このビデオ、すごく好きで(仕事始めたばかりの時、この手の音楽ビデオを集めた番組を作っている会社におりまして)、探してましたが、YouTubeで、こんなにいい画質で見れるとは!

 

この音楽ビデオの発表は、1980年代終わり…日本は、バブルで沸いていた時代、のものですね。89年は昭和天皇が亡くなった年でもあります。

 

1988年あたりといえば…

Bobby Brown "My Prerogative"…のちに、Britney Spearsがカバーしました。

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のちに、Britney Spearsがカバーしました。

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Paula Abdul ”Straight Up"…

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近年彼女は、アメリカン・アイドルの審査員で復活しました。

 

Janet Jackson "Miss You Much" …

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Jimmy Jam & Terry Lewis プロデュースの大ヒットアルバムから。

 

Debbie Gibson "Lost In Your Eyes" …

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アイドルっぽい存在ながら、作詞作曲を愛用の YAMAHA DX7(このシンセが、また時代っぽい)で作っていたという、才能豊かなシンガーソングライター。

 

…らが、ヒットしてました。

 

MTVが音楽の中心表現に、鎮座した時代。

 

その時代背景で、ゴルチエはこんなアートなビデオを見せてくれていました。

 

上記のビルボードのヒット曲のビデオを見直してみると…

コントラストの強い白バックのダンスシーンとか、モノクロの映像、スモークのなかのダンス、ドラマ仕立て、みたいな、定番の作りがやはり多い時代でした。

 

そんななか、この"How To Do That"は、異色ですね。

 

背景の「グレイ」の色味、この感じを出そうと、自分の作っていた音楽ビデオで、苦心してやってみた記憶がよみがえります…でも、なぜかそんな風にならない…。

人物の「白さ」やコントラストも、なかなかこうはならない。

いまでも、むしろ逆にこんな雰囲気の映像ってできない気もするし。

チープな感じが、アートに転ぶ、という、一番憧れのパターンです。

 

オリジナリティとは、なんだ? という問いかけに、明確に答えている、音楽ビデオの一つであると、思っています。

 

次も、もっと面白いビデオを紹介します!

 

See Yur Music!

 

では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…!

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ついでに、川村ケンスケの「黒・音楽ビデオ/映像論」を読みたい方は…

(といっても、「黒」ばっかりではないですが…)

こちらも!

ksmvintro.hatenablog.com

ぜひお読みください!