『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【阿部派一刀流 阿部吉宏の一刀斎武録】 ≪かねて無き身と 思ひ知らずば≫

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※今回の中国渡航へは、道場で普段使用しているこれらの武道具を輸送しました

 

★★★★★★

 

この世の最後に

遺しておきたい言葉や

 

自分の生き方を決める座右の銘

 

普段から準備されているでしょうか?

 

★★★★★★

 

辞世の句というものがあります

 

遺言とはまたニュアンスが違います

それは

遺言は財産分与の話題に触れます

むしろ、その為の文書ですが

 

辞世の句は

戦いの中に生き抜いた

自分の生き様を表現した詩歌です

自分の知性を世間に問うものでもあるのです

 

★★★★★★

江戸城を築城した

太田道灌(おおた どうかん)

 

彼の才気に纏わる逸話は沢山あります

 

そして

何よりもその人生の最期の時に

彼の明晰な頭脳が

冴えわたりました

 

刺客から槍で刺された道灌

 

刺客は道灌の知恵を試したくなりました

 

かかる時 さこそ命の 惜しからめ

(この様な時、さぞ命が惜しいだろう)

 

それに対して道灌は下の句を繋ぐのです

 

かねて無き身と 思い知らずば

(前もって元から存在しない己の身と悟っていなかったのならば)

 

致命傷の傷でありながら

冷静に歌を返す心の余裕

 

そして

その内容は武士道の本質、侍の精神性を詠っています

 

刺客は舌を巻いたと思います

そして

道灌を心から尊敬したことでしょう

敬意を持って語り継いだのです

 

それゆえに

この逸話を後世の私たちが知ることが出来るのです

 

★★★★★★

 

座右の銘を普段から準備していることで

己の生き方を明確に出来ます

 

自己というものは

揺れ動く精神状態のなかにあります

不定形な状態の心

もがいて、足掻いて

それでも定まらない時が多いのも事実です

 

自分の人生の指針に

気に入った言葉を選んでみる

 

人生の岐路での選択肢は狭められるかもしれませんが

ブレは少なくなることでしょう

 

自分の座右の銘は

 

鳴かぬなら 代わりに鳴こう ホトトギス

 

常に行動あるのみ、です

 

巧遅よりも

拙速

 

武士は、迅速さが求められるからです

 

★★★★★★★

 

余談ではありますが

 

和歌で命を繋いだ武将のお話です

 

日本の古代の戦争では

敵味方、双方が和歌での歌合戦をする時がありました

 

合戦で必要なのは武力のみならず

知力も競われたのです

 

5・7・5・7・7のリズムで紡がれる和歌

 

5・7・5を上の句

7・7を下の句

 

争う者同士で上の句と下の句を歌い合うことがあったようです

 

11世紀半ば

衣川の戦い

 

源義家は、敵の大将である安倍貞任(あべのさだとう)を追い詰めます

 

逃げる貞任

義家はその背に向かってこう言いました

 

情けなくも敵に後ろを見せるのか、しばし止まれ!

 

そして馬を止めた貞任に

勝ち誇って、下の句を詠み上げます

 

衣のたては ほころびにけり、と

 

それに対して貞任は下の句が終わらないうちに

 

年を経し 糸の乱れの 苦しさに、と

 

上の句を詠み上げたのです

 

年を経し 糸の乱れの 苦しさに 貞任

(長い年月を経ているから糸がほつれている)

 

衣のたては ほころびにけり   義家

(着ているものが ほころびている)

 

これはつまり

自分が敗走しているから着ているものがボロボロなのではない

戦が長引いているからなのだ

 

そういう貞任のプライドを詠み上げたのです

 

義家は下の句で、お前は大将のくせに、着ているものはボロボロだぞ

そう歌で詰め寄ったのですが、

しかし、上の句で貞任に言い返されたのです

 

 

義家は、貞任を討ち取ろうとしていた弓を緩めます

 

そして

敵に追い詰められながらも

冷静に和歌を返すような文武の士を殺すことなど出来ない、と

逃がすのです

 

1000年近く前の緊迫感と痛快さが伝って来ます

 

現代で言えば

ラップのフリースタイルでしょう

 

★★★★★★

普段から詩歌に親しみ

自分の最期を飾るに相応しい和歌を遺す

 

現代でも決して時代遅れではないでしょう

 

人生を生き抜く為に

座右の銘

 

最期を飾る

辞世の句

 

普段の生活で準備していれば

自然と肚が決まるのです

 

★★★★★★

 

課せられた天命を全うし

更に精進を重ね

世に蔓延る悪運、悪縁を叩き斬ります

 

人生は決してあなたを裏切りません。

あなたを待つ縁が必ずあります。

この文章を読んで下さったあなたの人生に、幸多きあらんことを。