『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【阿部派一刀流 阿部吉宏の一刀斎武録】   ≪夫として、何よりも父親としてのプライド≫

ある、職人の家族を扱った作品に、心を惹かれました

 

山本周五郎 作『ちゃん』

 

人間の情緒を描かせたら、随一の筆を誇る作家

山本周五郎

 

 

彼の作品に登場するのは何処にでも居るような人たちばかりです

 

 

そして、キラリと輝く美しい言葉で、小説を読む自分たちに語り掛けて来ます

 

 

山本周五郎作品は、読者がその場面に静かに佇んでいるような、

登場人物たちが吸い込む呼吸の、空気になったような

 

 

生々しい臨場感に満ち溢れています

 

 

この小説の主人公、重吉はしがない五桐火鉢の職人です

 

 

 

※桐の火鉢です

作中で描かれる五桐火鉢とは、

径一尺二寸以上の桐の周りに漆と金銀で桐の葉と花の蒔絵をした火鉢で

葉の枚数が五枚と決まっていたために五桐火鉢という名前になっています

「五桐火鉢」の画像検索結果

 

重吉には、お直という女房がいます

 

夫婦の生活は、お互いの助け合いや気遣い、支え合いが基盤となる

最小の共同体と言えます

 

 

そして重吉、お直には14歳になる良吉、13歳になるおつぎ、7歳の亀吉と3歳のお芳という4人の子供たちがいます

 

 

重吉の稼ぎが悪く、家族が内職をして家計を助けているのです

 

 

毎月14日と月末は、職人が親方から賃金を貰う日です

 

 

いつもギリギリなのに、重吉はお酒を飲みます

それでも、お直は黙って怒りません

 

 

 

あるとき、昔の職人仲間の二人と居酒屋で酒を飲みます

 

その二人は、独立して自分のお店を持って繁盛しています

 

 

 

時勢の移り変わりで、重吉の作り続ける五桐火鉢は評判が落ちて需要が減ってきていました

 

 

同じデザインを守り続ける伝統的な火鉢から、新しいデザインで安い火鉢に世間の目が動いていました

 

 

 

1年経って、壊れるか飽きるかしたらまた新しいのを買うだろう?

火鉢は、所詮火鉢。

 

それで良いんだ。そういう世の中になったんだよ

仲間二人は、そう重吉に言うのです

 

 

 

頑丈で壊れない、そして伝統的なデザインの重吉の作る五桐火鉢

 

 

もう売れないぞ、家族が苦労してるだろう?

 

 

重吉さえその気なら、仲間二人は仕事を回してやるから

そういう友人として当たり前の親切で、語り掛けてくるのです

 

 

家に帰って、目覚めれば末の娘が母親が質屋に行ったと話します

 

 

 

 

貧乏なので、少しでもお金になるものは全部質屋に入れてしまいます

 

 

長男長女が気を利かせて家族の為に買って来たものは、すぐに質屋に入れられてしまうのです

 

 

 

友人二人は、上手に商いをして稼いでいるのに、自分は何と情けない

今回の給料は、予定の半分だった

 

いっそ、泥棒か強盗になってやる・・・・。

 

重吉の頭には、そんな考えすら浮かんできてしまうのでした

 

 

 

飲んだくれの重吉は、居酒屋に入ります

そこには、みすぼらしい身なりの男がいました

 

 

重吉には、鏡から抜け出したもう一人の自分自身に思えたのです

 

 

重吉はその男に無い金で酒を奢りました

 

 

 

 

男は身の上話をします

貧しさにやられて、いっそ女房子供を殺して自分も自殺するか、

泥棒にでもなろうかと・・・・。

 

 

 

自分の中に密かに芽生えていた

絶望的な未来を、この男は口にしたのです

 

 

 

それでも重吉は、自分のしてきた人生の積み重ねを、自分自身で裏切れない強さを持っていました

 

 

 

身についた能の、高い低いはしょうがねえ、

けれども、精いっぱい力いっぱい、ごまかしのない、嘘偽りのない仕事をする、

おらあ、それだけを守り本尊にしてやってきた

 

 

多数、大勢の悪質なものが少数の良質のものに取って代わる

それが、大衆社会化の時勢です

 

 

 

重吉には、宣伝力も、資本力も持ち合わせていません

 

 

人生の全てを賭けてきた火鉢職人としての自分の腕だけを信頼して

たとえ、売れない時勢でも最高の五桐火鉢を世に出し続ける決意を固めます

 

 

妻のお直は、五桐火鉢しか作れない重吉に言います

 

 

できないならしょうがないじゃないの、他の仕事が手が出せないなら自分と子供たちが何とかするのが当然じゃないの、

 

 

楽させてやるから居てやる、苦労させるから出てゆく、そんな自分勝手がありますか

 

 

 

 

たとえ貧乏でも、腕一本で正直に生きる夫、そんな父親

妻と、子供たちは常にそばで重吉を見続けていました

 

 

小さくてもキラリと輝く男のプライドに、家族は励まされていたのでした

 

 

 

お直は更に、続けます

 

 

あたしは、おまえさんに嫌な仕事をさせてまで、楽をしようとは思いません・・・。

 

 

自分では、家庭人として不甲斐ないと思っていた重吉は

 

 

実は、仕事に対するその姿勢だけで

妻と子供たちの信頼を勝ち得ていたのでした

 

 

 

家庭の中で、いかに妻を気遣うか、子供たちと接するか

勿論とても大切です

 

 

愛する家族との接し方は、家庭以外の場所で熟成されて来ていると思います

 

 

見えないと思っている仕事場での生き様を、分からないようでも

家族は見ているものです

 

 

支える女は、苦労症なのではありません

その男には支えるだけの価値と魅力が備わっていることを

見抜いているのです

 

 

縁とは、神様が繋いでくれたものです

男女や家族の縁が、絆が深いことはとても喜ばしいことです

 

★★★★★

1000人TVのグランドオープンに向けて

更に精進を重ね

世に蔓延る悪縁、悪運を叩き斬ります

 

 

人生は決してあなたを裏切りません。

あなたを待つ縁が必ずあります。

この文章を読んで下さったあなたの人生に、幸多きあらんことを。

 

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