『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【アニオタはかくしてLIVE演出家になった】7小節目♪「潰し合いか高め合いか!?仁義なきアイドル育成の現場!その1」

れらpです。

興味深いブログ記事を見つけました。

anond.hatelabo.jp

内容としては、あるクリエイター系の会社で働いてる方が、そうした業界で働くことを夢見ている学生の適性についていくつかNG事例を挙げて考察されている記事です。
ブックマークも1,200以上ついていて、コメントも賛否両論(というか炎上?なぜ?至極まっとうなことを書いていらっしゃると僕は思うが)、"人間、かくあるべし"っていう話って、書くにも相当覚悟が必要なんだなって、ヘンなところで感じ入った次第です。(追記で書かれていらっしゃる内容にさらに強く共感)

 

そんなトレンドに乗るわけではありませんが、
今日は、アイドルたちの舞台裏で垣間見た、知られざる熾烈な主導権争い、
そしてそこから考察される、
「アイドルの資質」について書いてみたいと思います。


■僕がアイドルの現場に関わる理由

玉石混交のアイドル業界。
いま日本全国で、いったいどれくらいの数のアイドルが活動しているのでしょうか?

AKBグループハロプロももクロなどスタダ(スターダスト)系列に代表されるいわゆる"メジャーアイドル"を筆頭に、いま全国各地には実に多彩なアイドルが活躍しています。
"ご当地アイドル"と呼ばれる地域限定で活動する子たちがいて、
その数が900組前後。
東名阪などの大都市部合計では、
それと同数程度の"インディーズ系アイドル"地下アイドルと呼ばれる場合も)が存在する
とされており、
今やその総数は全国で1,600~1,800組前後と、一説には言われています。
(これでも一時期よりはずいぶん減ったなという印象。アイドルブームもそろそろ沈静化してきた感があります。)


★アイドルの聖地といえばアキバ!特に第3話はデフォルメし過ぎのドルオタに笑えます!「AKIBA'S TRIP」★


TVアニメ「AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-」第2弾トレーラー


僕もその中の何組かのアイドルさんの現場にコミットし、いろいろとお手伝いした経験があります。

僕の得意技がLIVE演出ということで、主にはそうしたジャンルのお手伝いなんですが、場合によっては楽曲の提供などもさせていただくケースがあります。
(これでも音楽やってますww)

 

その延長線上でグループ自体の「売り出し」に関わる場合もあり、MV撮影アー写(=アーティスト写真:宣材写真のことですね)撮影に立ち会ったり、スポーツ新聞などメディア取材のコーディネーションや、アイドルイベントへの協力、あるいは自分の企画への出演依頼を行うこともあるわけです。

 

当然ながら、そうした現場では、事務所のマネージャーやプロデューサーさんはもちろんのこと、アイドルちゃん自身とも相当濃密に関わることになります。


■アイドルたちは、こちらの肩書をみている

まずは、一般的なアイドル事務所の空気感をお伝えしましょう。
(主にインディーズ系アイドルグループのことだと思ってください)

 

アイドルの現場、具体的にはその事務所やレッスンスタジオなどに顔を出すと、たいていのアイドルちゃんは元気よく挨拶してくれます。
「こんにちは~!」ってな感じです。
まぁこれはいわゆる"ビジネススマイル"というヤツです。
(ごくたまに、そういう挨拶すらまともにできない子たちもいますが、そういうグループからはとっとと距離を置くことにしているので、あまり関わりがありません)

 

さて、そんななごやかな空気の中、そこのアイドルプロデューサーさんがおもむろに
"この人が今度自分たちのLIVEの演出を担当する"
と紹介してくれるのです。

するとまず最初に何が起こるのでしょうか?


★"アイドルプロデューサー"という言葉を世に定着させたのはこの作品!
THE IDOL M@STER」★
f:id:rerarera_p:20170126234356j:plain

アニメ「アイドルマスター」公式サイト


途端に、先ほどの和やかな空気は一変します。
彼女たちの、スマイルを崩さない中にも鋭く光る眼光(!)

僕に対する"品定め"が始まるのです(コワっ!?)

自分(=アイドルちゃんのことです)にとって、この人は
「敵か?味方か?」
「この人につけばどんなメリットがあるのか?」
「この人はどの程度の権限をもっているのか?」


舞台監督が、LIVEキャスティングの全権を握っていること、
その関連で、どの楽曲を誰が歌うか、という決定権を持っている
ということが分かると、当然ですが今度は自己アピールが始まります。

「私、歌が得意なんです」
ダンスが得意です」
「トークには自信があります」
「その他なんちゃらかんちゃら…」

そりゃそうです。
誰だって自分が主役になりたいですから。
まあそこでアピールのひとつもできない子は、そもそもアイドルに向いているのか?
っていう懸念も出てくるわけですが…。

アピールはスタジオや事務所以外でもいろいろなかたちで続きます。


そんなとき、絶対に勘違いしてはいけないことがあります。

彼女たちは、「僕」という人間にアピールしているわけではないということです。
現実は、僕の持つ「肩書」「権限」に対してアピールしています。

それが分かっていれば、そんな熱烈なアピール合戦にも、心を動かされずに済みますね!


■"面従腹背"はアイドルの常(!)

アイドルと一口に言っても、片手以内の少人数グループから、数十人が所属する大規模グループまで、実にさまざまです。

僕の感覚では、10人弱のアイドルグループが一番多い印象があります。

数人のグループの場合は、僕一人でも十分目が行き届くのであまり心配する必要はありませんが、問題は大所帯のグループの場合です。


僕の場合、アイドル育成が本業ではありませんから、関わるにしても、あるポリシーがあります。

それは
「将来的には、自分たちで自立できるようにすること」
です。
僕が関わる、ということは、そのグループに演出のノウハウがない
あるいは、パフォーマンスの向上が見られない
運営が判断したからにほかなりません。
いわば助っ人として入る。


★誰かのお悩み、スケット団がなんでも解決っ!SKET DANCE(ってダジャレかよ!)★

sketdance.jp


助っ人に入るからには、いずれ去らねばならない、ということです。
僕がいなくなった時、路頭に迷わないようにしなければいけない。

だから、LIVE演出のノウハウなども、なぜそうしなければいけないのか、
なるべく理由を説明しながら指導することにしています。
本質的な部分を理解しておかないと、あとで応用が効かないからです。

楽曲をパフォーマンスする選抜メンバーを選ぶ際も、
なぜこの子なのか、この曲の中でこの子の果たす役割は何なのか?
ということを、マネージャーやプロデューサーにもしっかり説明します。

 

最初はみなさん半信半疑です。
しかも、いままでロクに歌うパート(「歌割」といいます)もなかったような目立たない子をいきなりセンターボーカルに抜擢したりした日には、
グループ内にちょっとした波乱(場合によっては大パニック)が起きたりします。

もちろんアイドルちゃんたちは、その場では冷静を装いますが、裏では大騒ぎが起きてたりします。

「なんで自分じゃないんだ!?」とマネージャーに泣きながら直訴したりする光景が僕の見えないところで繰り広げられていたりします。
(あとでマネージャーさん本人からそういう反応があったことを教えてもらったりします)

 

表面的には僕に従っているメンバーたちも、裏では不平不満たらたら、というケースが少なくありません。


アイドル事務所に出入りしているからって、もしも僕に嫉妬の感情を持ってしまったアイドルファンの方がいたとしたら、安心してください。
僕はアイドルちゃんに「嫌われる」役回りですから。


■停滞しているアイドルグループには年功序列が横行している

大半のアイドルグループは、「先輩最優先」です。
先にメンバーになった子が、たいてい前列
グループのリーダーが、たいていセンターボーカル
(なかには「歌割」という概念がなくて、どの曲も全員が同じパートを歌う、いわゆる「合唱スタイル」でしか歌ったことのないグループもあります)

たまにメディアの取材があっても、
前面に出るのはこういった先輩メンバーばかり。


だから、新メンバーが加入して、その子のスペックがどんなに高くても、歌割もほとんどなくて、後列でくすぶっているケースも少なくありませんね。

まさに「日本的年功序列」が横行している。

 

そこに、僕という、いわば"黒船"がやってくる。
もちろん、運営さんとは事前に「どういうかたちでもいいから、とにかく"売れる"グループにしてください」
という打合せをしているので、僕としてはまず、メンバー全員を、年功序列ではなく、まったくフラットな目で見るのが最初の仕事となります。

 

もちろん年功序列」というのも、悪いことばかりではありません。
年端もいかぬ女の子が、いきなりアイドルという世界に飛び込むわけですから、勝手が分からないこともたくさんあります。
判断や振る舞いに、瞬発力が求められることもしばしば。
そんなときモノをいうのはやはり"経験"です。
先輩たちは伊達にキャリアを積んでないし、ましてやLIVEの現場、本番中に訳が分からなくなってパニックになったら、
すかさず立て直しができるのはやはり経験を積んだ先輩たちです。
経験値=信頼性、と読み替えてもいいでしょう。


★時には年の功が役立つことだってあるんです!アニメ「刀剣乱舞」★


アニメ『刀剣乱舞-花丸-』 ティザーPV第2弾

 

ただ…。
だからといって、そういった先輩メンバーをリスペクトし過ぎて新入メンバーがスポイルされてはいけない、と思います。
何事もバランスが肝心。

(現にその体制でずっとやってきて、一向に芽が出ないグループだからこそ、僕が呼ばれたりしているわけです)


だから、僕がメンバーを最初にフラットに見るのは、
「現時点で」最強の布陣を作るためなんです。

(それくらい、いつも見ているマネージャーやPがやればいいじゃないか?と感じた方もいるでしょう。でも、こういう立場の方は、メンバーの「敵」になってはいけないのです。僕みたいな"部外者が"決めた、ってことにすることで、彼らは今までの安定した関係を、メンバーと続けられる。)


実際にはどのように、各メンバーを見極めていくのでしょうか。

僕のやり方はこうです。

最初に、普段通りのレッスンを見せてもらう。
一人ひとり見るのは、そのあとです。

普段のレッスンを見せてもらうのは、
「グループ内のヒエラルキー」と「人間関係」を把握するためです。

誰にリーダーシップがあって、メンバーは誰の言うことなら良く聞くのか?
練習熱心なのは誰か?
要領よく振る舞って、その実怠けているのは誰か?
グループで「浮いている」子は誰か…? などなど。
もちろん短時間では分からないこともたくさんありますが、おぼろげには分かります。

 

次いで行われるのが、一人ひとりのパフォーマンスチェック。
これは、他のメンバーが見ていない状態で行います。
(当然ですがその場で1対1にならないよう、マネージャーさんなども同席してもらい細心の注意を払います)
なぜほかのメンバーが見ていない状態を作るのか。
後で理由を説明します。

さて、ここでは、その子が自分で「一番得意」だというものを見せてもらいます。
歌が得意という子は歌を、ダンスが得意という子はダンスを披露してもらうわけです。

そうしたら途端に見えてくるものがあります。


■どういう資質の子を選ぶべきなのか!?

まず最初に断っておきますが、アイドルだからといって「見た目」がすべてではありませんし。
「歌が上手い」「ダンスが上手い」というのは絶対的資質ではありません。

そりゃあ、何事も、悪いよりは良いに越したことはありませんが、「そうでなければならない」わけではないのです。

つまりこれらの特性は、あくまでその子の「個性」であって、その「個性」が足りないからアイドルをやってはダメだということではありません。


ではいったい何を見るか?どこに着目するのか?
それは……。

やる気」と「負けん気」です。
(あくまで僕の場合です)

たとえば、新しく入ったばかりだけど、やたら歌が上手い子がいた、だから選抜メンバーに抜擢した。

一見正しい選択のように見えます…。

でも、その子に「やる気」と「負けん気」が備わっていなかったらおそらく。

すぐに先輩メンバーに潰されて終わりです。
メンバー数が多いグループほどこの傾向は顕著です。

 

そりゃそうですよね。
何年もそのグループを支えて頑張っていたメンバーからすれば、ぽっと出の新人が何の努力もしないで、たまたま舞台監督に気に入られて特別扱いを受けている、としか見えませんもん。
その先輩メンバーだって、聖人君子じゃありませんから、陰に陽に、抜擢メンバーの行動に水を差すような言動をしたって致し方ありません。


★ラブコメっぽい作風の中に、なんともいえない人間の黒さがジワリと滲んで胸糞シーンもしばしば登場…「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」★


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。OVA PV


人数が少なければ、そんなことしていたらグループの活動が立ち行かなるし、そもそも人数が少ない分、先輩だって存分に頑張ってもらわなきゃなりません。
扱いに、メンバー間格差は生じません。

でも人数が多ければ、「選抜メンバーから外されるリスク」は格段に上昇します。
その新人の子が仮に潰れたって、代わりの子は他にもいます。

潰そうというベクトルに力が働くのは自然の成り行きです。

僕はそうした行為を不道徳とも、悪いとも思いません。
普通の人間だったら当然の心理です。

 

でもいっぽうで、アイドルやっていくには、そんな圧力にも屈しない、強い精神力こそが必要なのです。
僕はこれを「鉄メンタル」と呼んでいます。


■「鉄メンタル」こそが、パフォーマンスを高めるための絶対的資質だ!

「歌」も「ダンス」も「トーク」も、訓練次第である程度のレベルまでは誰でも達します。

もちろん最初から上手いにこしたことはありませんし、それがきっかけでその「個性」が「目に留まり」、それがこのグループの強み(武器)になると判断すれば、そうしたタレント(才能)をより強化していくために、選抜メンバーに選んでいく、ということになるでしょう。

でも、メンタルが弱ければ、その子は絶対にその個性をグループ内で伸ばすことはできません。
伸ばしたくても、環境が許してくれません。

世の中は冷酷なのです。
弱肉強食を制したものだけが、ステージに立てる世界。
それが「アイドルという世界」です。


ところで前半で、パフォーマンスチェックをするときは、他のメンバーが見ていない状態で行う、と書きました。

理由は簡単です。
アイドルちゃんによっては、先輩メンバーに無意識に遠慮して、全力でパフォーマンスするのを避けている子もいるからです。

 

レッスンはいつもグループが一斉にやっているのが普通です。
スタジオの中でも、全面ミラーに良く映る最前列は先輩メンバーの定位置で、後輩メンバーは後ろの狭いほうで練習している、というケースがほとんどです。

そんな状態で最高のパフォーマンスが出来るわけがない。
そこまで配慮してやるのが公平というものでしょう。


さて、パフォーマンスチェックの後は「面接」。
面接とはいっても、就職面接のようなかたちではなく、事務所の応接コーナーで「雑談」という体です。

ここでその子の言葉の中に「鉄メンタル」要素を探す。
もちろん、直接聞くこともあります。
「もし君を選抜したら、先輩からのプレッシャーが半端ないけど、頑張れるか?」


準備期間に余裕があれば、そんなことを最低でも1か月は繰り返す。
週に1回、合計4回程度は、各メンバーの成長の度合いを前回と比べる、という作業をやっていく。

もちろん、その1か月間が「メンバー選抜のための選考期間」である、ということを明確に言っておきます。
それを聞いたら、メンバーも必死で練習に励むのが普通です。

だからその選考期間の中で、予想もしなかった伏兵が頭をもたげてくる、という思わぬ収穫もあったりする。
逆に、今の地位に安住してロクに練習しない子も見えてくる。


魔法少女だって、育成しなきゃ育ちません!「魔法少女育成計画」(注:本編はかなりグロい作品です)★


TVアニメ『魔法少女育成計画』プロモーション映像


ともあれ、そんなことを繰り返しながら、ようやくメンバーの選抜が完了する。
おそらく、マネージャーさんやPさんが今まで想像もしなかった布陣が誕生します。

 

それは、可愛い子揃いじゃないかもしれない。
歌が少々下手くそで、ダンスも上手くない子が入っているかもしれない。

でも、ここにいる選抜メンバーこそが、そのグループ最強の「鉄メンタル」を持った"神メン"なのです。

 

ようやく、本当のスタートラインに立ちました
いよいよ、グループ史上、最強のパフォーマンスを発揮する準備が整ったのです。


ところで、そもそもなぜわざわざ「選抜」して人数を絞り込む必要があるのでしょうか!?

…っと、ちょっと長く書き過ぎたようです。
続きは次回にしましょうか。

(次回、その2へ続く)